このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

私たちは、2025年3月26日から29日までの3泊4日の日程で、初めて九州にてアカデミーキャンプを開催しました。キャンプの場所は糸島市で、Science Village in Itoshima(SVI : 糸島サイエンス・ヴィレッジ)の予定地を拠点としました。「S.V.I.: Secret Vision Institute (秘密のヴィジョン研究所)」と題されたこのキャンプでは、生成AIを重要なツールとして活用しながら、私たちが暮らす街を構想し、デザインする体験型プログラムを実施しました。東北・関東・東海・山陽の各地域から、小学生・中学生・高校生あわせて22名が参加しました。そのうち5名は高校生で、参加者であると同時にサブリーダーとして、スタッフ的な役割も果たしました。
私たちが最初に行った活動は、糸島市を巡ることでした。有名な観光地を訪れ、地元の人たちと話し、美味しい地元の料理も楽しみました。そうした体験が生成AIへのインプットとなり、地域での暮らしを想像した新聞記事や小説、ラップや歌、そしてなんとポケモンまでもが生み出されたのです。こうしたイメージやアイデアを共有することで、住民たちが自分たちの暮らしを共に形づくっていくことができます。これこそが、SVI が提案するまちづくりのアプローチなのです。
ある意味で、このアプローチはアカデミーキャンプがこれまで大切にしてきた「即興コメディー」にも通じるものがあります。東京や名古屋からはるばる来てくれたプロの即興劇の俳優たち (ロクディムさん) と一緒に、私たちは筋書きのないナラティヴを生み出すという表現の技を、体験を通じて改めて学びました。そして、糸島巡りで見て感じたことをインスピレーションに、俳優たちと即興でコメディーを創り出し、たくさんの笑いを共有しました。
なんと素晴らしい体験だったことでしょう!キャンプ中に使わせていただいた実験的な生成AIツール (テレポート) は、開発者の皆さんのご厚意により、今も参加者たちが利用できる状態にあります。私たちの「新しい暮らしづくり」の旅は、これからも続いていきます。そして何より素晴らしいのは ─ この手法は糸島に限らず、どこでも応用できるということです。さあ、次はあなたの街で!




