このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。
前回となる 3月のキャンプでスタートした、前例のない世界づくりを続けるべく、5月の日本の連休に 3日間の事前トレーニングと 3日間の本番 (プロダクション) から成るバーチャルリアリティ (VR) キャンプを開催しました。福島やその他の地域から、小学 2年生から高校 2年生までの 21名のこどもたちが参加しました。
大人たちは、ボクセルワールド (Minecraft) のオブジェクトを 3Dモデルの調整を経て VR 世界に配置するデモは見せましたが、こどもたちには、当面はボクセルワールドでの制作に集中してもらい、あたかも自動製造機が作品を世界にコピーしてくれることを前提に、自由に制作してもらいました。彼ら・彼女らは 3つのレルム (領域) に分かれ、世界を構成するリアルな、あるいは不思議なものなどを、思い思いに次々と制作していきました。そして、創造物を VR 世界の中にどのように配置し、どのように動かすかを「自動製造機」に指示しました。
こどもたちの創造力によって生み出された世界は、精神世界・宝石・水晶・スライムのフロア、住宅地・ツリーハウス・図書館のフロア、水没都市・水上の城・水中世界など水に関わるフロア、巨大生物のフロア、未来世界・アスレチックのフロア、宇宙のフロアの 6つから成るひとつの VR ワールドに配置されました。
キャンプ期間の終了後も創造は続いています。3つある水の世界は、潜って泳げるようになりました。そこから飛び出した魚が街に降ってくるという、住宅街の設計者が当初からやりたかったことが実現されています。こどもたちは今、落ちてきた魚をどうしようかとチャットで相談しています。今後も、こどもたちのアイデアをもとに、この世界をさらに発展させていくつもりです。これからも天荒を破って、新しい世界を創っていこう!