このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

2月の日本の連休に、私たちは再び東京の早稲田大学で、「考えるのはヤツらだ」シリーズの一環としてキャンプを開催しました。「ウチらとヤツらのフューチャー・デザイン」と題したこのキャンプには、小学3年生から高校3年生までの16名のこどもたちが参加し、AIを搭載した6台のロボットアームとともに、社会課題に取り組みながら未来をデザインすることに挑戦しました。
工業用ロボットアームが知性を獲得する様子を描いた楳図かずおの名作漫画『わたしは真悟』に着想を得て、このキャンプはまず、ロボットアームと日本語でコミュニケーションを取りながら、シカクやサンカク、マルといった単純な図形を描いてもらうところから始まりました。モーターは円運動をしますが、私たちが描きたいのは直線です。人間がすべてを細かく指定しようとすると、まるで怪物のように複雑な三角関数の式に頼らなければなりません。ですから、そうした細部はロボット自身に考えさせ、人間は目標を明確に描写することに集中するほうが、結局はずっと楽なのです。こどもたちは自然と、思考の一部をロボットやAIに委ねるコミュニケーションのスタイルを身につけていきました。
2日目の朝、私たちは滞在先の近くにある明治神宮を散策しました。この場所は、およそ100年前に、100年先を見据えながら、自然の森を人工的に創り出すことを目的としてつくられました。まさに本当の意味でのフューチャー・デザインです。こどもたちは、人工と自然のあいだにある空間を楽しみました。その後、サブリーダー (高校生) たちが企画した、脳トレにもなる「フルーツバスケット」を変形させたゲームで大笑いしました。そしてそれから、それぞれの班に分かれ、ロボットアームに搭載されたリサーチ・アシスタント (GAMER PAT) と一緒に、自分たちが関心をもつ社会課題に取り組みました。
最終日には、こどもたちの各班がロボットアームによる実演を交えながら、それぞれのフューチャー・デザインを発表しました。人とクマはどのように共存できるのか。左利きの人が日々の暮らしをストレスなく送るには何が必要か。宇宙に資源を求めるにはどうすればよいのか。街の中で人とAIはどのように共に暮らしていけるのか。感染症の流行をどのように早期に察知できるのか。そして、衣食住に困ることのない世界で、私たちはどうすれば楽しく生きられるのか。最後の問いに対しては、AIがロボットアームの動きで表現できるように考案した振り付けに沿って、人とロボットアームが同じ動きを披露し、ともに生きる世界を見事に描き出しました。
思考の一部を自動システムに委ねることで、人がより人間らしく生きるあり方を探究する「考えるのはヤツらだ」シリーズは、これからも続いていきます!
Little by Little でのご支援をお願いいたします
今年の GlobalGiving「Little by Little」キャンペーンは、日本時間 2026年3月17日(火) 23:00 に開始され、マッチング資金がなくなる時点、または日本時間 2026年3月21日(土) 11:00 のいずれか早い時点で終了します。GlobalGiving はこのキャンペーンのために 125,000米ドルのマッチング資金を用意しており、各団体に対して寄付者1人あたり50米ドルまでのご寄付に50%の上乗せが行われます!この機会に、福島のこどもたち、そして日本全国のこどもたちのためのアカデミーキャンプへのご支援を賜れましたら幸いです。






