【活動報告】アカデミーキャンプ VOXEL 2023.7「マイクラ DAZE!」

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

参加者が開発したゲームをはじめよう
[参加者が開発したゲームをはじめよう]

2023年7月の日本における 3連休、私たちは Minecraft をプレイすることに特化したオンラインキャンプを開催しました。

全国から集まった小学生から高校生・高専生までの 10名のこどもたちがこのキャンプに参加しました。 ほとんどの時間はMinecraft の世界で物を作ることに費やされ、大人のスタッフの中には初めて Minecraft をプレイする人もいましたが、こどもたちが熱心に遊び方を教えてくれるので助かりました。

ひとりの女性の高専生が、大規模言語モデルの助けを借りて、Minecraft でプレイするシリアスゲーム (娯楽を第一の目的としないゲーム) を開発しました。これはリサイクル体験を可能にするゲームで、プレイヤーは建物を解体し、素材を集め、森林の資源を活用することができます。非常に複雑なゲームですが、3日間で 3回プレイし、ゲームの設計と運用が改善されました。この間、大人たちはこどもたちから学びながらゲームをプレイし運用しました。

このキャンプではたくさんの楽しみがありましたし、その成果は 10月の Maker Faire Tokyo 2023 で展示される予定です。このキャンプを通して、こどもたちが人生で最高の “DAZE” (クラクラした時間; DAYS (日々) と掛けています) を過ごせたことを願っています。

少しずつ、お助けください。

国際クラウドファンディング GlobalGiving の 2023年9月の Little by Little キャンペーンが、日本時間 2023年9月18日(月) 午後1時から 2023年9月23日(土) 午前12時59分 まで開催されます。このキャンペーン期間中は、ご寄付おひとり当たり上限 50米ドルまでに対して 50% がマッチングされ上乗せされます。この絶好の機会を利用して、福島のこどもたち、日本のこどもたち、そしてアカデミーキャンプへのさらなるご支援を賜れたら幸いです。

GlobalGiving でのアカデミーキャンプのページ : https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

今回のキャンプでつくられた構造物のひとつ
[今回のキャンプでつくられた構造物のひとつ]
今回のキャンプでつくられた構造物をもっと
[今回のキャンプでつくられた構造物をもっと]
ゲームのルールを開発者が説明する
[ゲームのルールを開発者が説明する]
さあ、最後の試合だ!
[さあ、最後の試合だ!]
人生最高の DAZE (クラクラ) をお楽しみください
[人生最高の DAZE (クラクラ) をお楽しみください]

【参加募集】アカデミーキャンプ 2023夏「箱根おこもり旅」

「おこもり」と言いつつ、多少の外遊びも企画しておりますが、定員に達したため募集をしめきりました!

箱根(?)で脳内探検?! 〜 Stable Diffusion XL Beta で生成
[箱根(?)で脳内探検?! 〜 Stable Diffusion XL Beta で生成]

【開催趣旨】─ もう一度チャレンジする、読書感想文の自動化に!

あれは 5年前。2018年の夏、私たちはアカデミーキャンプ 2018夏「オッケーグーグル、宿題やっといて!」第1・2期にて様々な宿題の自動化を試みました。「計算ドリル」なんて、チョロいもので、出題側まで自動化してしまいましたね。でも、その後も絶対自動化できないと結論づけたのが「読書感想文」でした。なぜなら、学校でどう指導されているかに関わらず、読書感想文とは、本質的に「この本を読んだという、お前は何者だ?」という問いへの答えだからです。

でもちょっと待って。だったら「この本を読んだというお前」に聞くべき質問を自動でしてもらって、それに答えていったら、自動で感想文が出来上がるようにできるのでは?その実現のためには、広い意味でプログラミングが必要ですし、「良い文章とは?」という問いに答えられるだけの、作文への理解も必要です。漫然と作文するよりも、よほど深い探求が必要なのです。楽をするためなら、どんな苦労だって厭わない!

さあ、大規模言語モデル GPT-4 と一緒に、キミの脳内の探検に出かけましょう。物理的には、多くの文豪たちが愛した土地、箱根に行きます。温泉があります。多分、バーベキューもします。でもメインの活動は、かつて「地獄谷」と呼ばれた大涌谷(おおわくだに)…ではなく、読書感想文の自動化を通して、キミの脳内を探検することです。

【実施概要】

  • 会期 :
    • 2023年8月5日(土), 6日(日), 7日(月) [2泊3日]
  • 対象 :
    • 福島と関東を中心とする小学1年生〜高校3年生
  • 定員 :
    • 10名程度

内容は、やや高学年 (小4以上程度) 向けです。低学年 (小4未満程度) の参加にあたっては、できるだけ兄・姉と一緒に参加して適宜サポートできるようにしてください。
※ 高校生はサブリーダー (キャンプスタッフをサポートする役目も担う参加者) としての活躍も期待します。

  • 会場・宿泊 : 箱根町 (神奈川県足柄下郡; 具体的な場所は参加者にお知らせします)
  • 参加費 (集合場所からの交通費・宿泊費・滞在中の食費・保険等を含みます。)
    • ひとり 3,000円

【参加にあたって】

  • お住まいの地域によっていくつか交通のサポートがあります (以下、太字は可能な集合場所)。
  • 福島県(以北)にお住まいの参加者は、当日の朝、福島駅郡山駅のいずれかに集合していただき、新幹線を使って移動します。
    • 高校生以上がいわき駅-東京駅を往復移動する場合の JR 特急料金・乗車賃もキャンプで負担します。
    • お申し込み状況によっては仙台駅新白河駅にも集合可能な場合があります。
  • その他の地域にお住まいの参加者は、東京駅または小田原駅に集合し、みんなで会場に移動します。
  • 集合場所までの往復交通費は各自のご負担でお願いいたします。
  • 会期中は、大学生や大人たちと共同生活しながら、読書感想文を自動的に作文することに挑戦します。
    • 感想文を書きたい本を、各々が持参してください (電子書籍も可)。
    • 本が思い浮かばない場合は、例えばこんな本はいかがでしょうか
      (大人のみなさんからのお奨めです)。
      • 養老孟司「解剖学教室へようこそ」, ちくま文庫
      • 菅野仁「友だち幻想」, ちくまプリマー新書
      • ミヒャエル・エンデ「モモ」, 岩波少年文庫
      • ミヒャエル・エンデ「はてしない物語」, 岩波少年文庫
      • 山中恒「ぼくがぼくであること」, 岩波少年文庫
      • ヨシタケシンスケ「りんごかもしれない」, ブロンズ新社
      • 村上龍「(新)13歳のハローワーク」, 幻冬舎
      • 孫泰蔵「冒険の書 AI時代のアンラーニング」, 日経BP
      • ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」, 新潮文庫
      • サン=テグジュペリ「星の王子さま」, 新潮文庫
      • 司馬遼太郎「燃えよ剣」, 新潮文庫
      • 小林多喜二「蟹工船」, 新潮文庫
      • 斉藤賢爾「不思議の国のNEO ─ 未来を変えたお金の話」, 太郎次郎社エディタス
      • 高橋真樹「こども気候変動アクション30」, かもがわ出版
      • 佐藤慧「10分後に自分の世界が広がる手紙」シリーズ, 東洋館出版社
      • 鈴木祐子「義足のアスリート 山本篤」, 東洋館出版社
      • 中沢啓治「はだしのゲン」, 中公文庫
      • 森野榮一, 斉藤賢爾「ぼくらのおカネをつくろうよ 上/下」, 自由経済研究 (36)/(37)
      • 辻村深月「かがみの孤城」, ポプラ文庫
      • 森絵都「みかづき」, 集英社文庫
      • L.M. モンゴメリ「赤毛のアン」, 文春文庫
      • ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」, ハヤカワ文庫
      • 山形浩生 監修「まんがでわかる ジョージ・オーウェル『1984年』」, 宝島社
      • 田沢五月「海よ光れ! : 3・11 被災者を励ました学校新聞」, 国土社
  • 感染症対策として、電車・バスでの移動中など、人混みの中ではマスク (不織布) の着用を推奨します。

【参加申し込み】

定員に達したため募集をしめきりました!

上記のフォームが使えない場合は、お子さまのお名前 (ふりがな)、生年月日、学校名・学年、保護者のお名前、保護者のメールアドレス、電話番号、ご住所、ご希望の集合場所、「どんな本の感想文を書きたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

助成

GlobalGiving grant made in partnership with Riot Games

【参加募集】アカデミーキャンプ VOXEL 2023.7「マイクラ DAZE!」

今夏のキャンプ第一弾は、オンラインで。エアコンのきいた部屋でマイクラで遊びたおそう!

[マイクラの世界に夢中。DAZE (デイズ) は放心ってこと。〜 Stable Diffusion XL Beta で生成]

【開催趣旨】─ 何度でも、世界を創れ。

VOXEL (ボクセル) は PIXEL (ピクセル)(画素) みたいな「立体の単位」で、通常は立方体です。つまりマイクラ (Minecraft) は「ボクセルワールド」です。

これまでアカキャン VR では、マイクラで世界の部品を創って、それを VRChat のワールドに展開してきました。マイクラでものづくりをしている間、みんなとても楽しそうにしているので、今回はマイクラそのものを舞台に世界創りにチャレンジするキャンプを開催しようってことです!そう、何度でもやり直しながらね。

【実施概要】

  • 会期 (2023年) : ※ できましたら 3日間の全セッションにご参加ください。
    • 7月15日(土) (10:00-12:00, 15:00-17:00)
    • 7月16日(日) (9:30-11:30, 14:00-16:00)
    • 7月17日(月・祝) (10:00-12:00, 16:00-18:00)
  • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生 (最大 20名ほど)

※ 内容は、やや高学年 (小4以上程度) 向けです。低学年 (小4未満程度) の参加にあたっては、兄・姉や保護者が適宜サポートしてあげてください。
※ 各期とも、高校生はサブリーダー (キャンプスタッフをサポートする役目も担う参加者) としての活躍も期待します。

  • 参加費
    • 無料です (状況に応じて ChatGPT や Dream Studio (Stable Diffusion) のアカウントの作成と少額の課金を推奨する場合があります)。

【参加方法】

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/WtWWyH5ZAfFuVsir7

上記のフォームが使えない場合は、お子さまのお名前 (ふりがな)、生年月日、学校名・学年、保護者のお名前、保護者のメールアドレス、電話番号、ご住所、「マイクラで何を創りたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

助成

GlobalGiving grant made in partnership with Riot Games

【活動報告】アカデミーキャンプVR&(あーんど)RPG 2023.5 “Don’t Be So Serious”

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

ゲームデザインに取り組む
[ゲームデザインに取り組む]

2023年の 5月連休に、私たちはオンライン 2日間、物理 2日間のキャンプを開催しました。北は福島を含む東北地方から南は九州地方まで、小学生、中学生、高校生、合わせて10名がキャンプに参加しました。

今回、キャンプメンバーは「シリアス RPG」の制作に挑戦しました。シリアス RPG は、ロールプレイングゲームをシリアスゲームにしたものです。シリアスゲームは、娯楽を主目的としない (ビデオ) ゲームのことです。私たちの社会で課題となっている問題を集め、それらの問題についてプレイヤーに知ってもらったり、どう解決できるかを考えるためのゲームを作ったのです。といってもゼロからゲームを作るのは大変なので、人工知能の力を借りることにしました。大規模言語モデル (GPT) へのプロンプトによる自動生成でシリアス RPG を作って遊ぶことに挑戦したのです。今回作成した一連の RPG は、言語モデルがゲームの進行を司るゲームマスター (GM) となり、こどもたちが物語の登場人物を演じて、彼ら・彼女らと GM が対話しながら即興で物語を作っていく、テーブルトーク RPG のようなものです。こどもたちは、日本語という自然言語でのプロンプトを使って、思い通りのゲームに近づけるために GM をプログラミングしたのです。

このことは、こどもたちにとって予想以上に難しかったかもしれませんが、大学院生たちや他のスタッフらの協力もあり、皮肉や笑いの効いたゲームが次々と生まれました。実は、キャンプの最初の方で、例えば首都圏の防災対策など、状況を想定したシミュレーションを作ることは比較的簡単だと私たちは気づきました。でも、それはちょっと真面目すぎるので、今回のキャンプのタイトルでもある “Don’t be so serious” を合い言葉にしたこどもたちは、ゲームとしてもっとワクワクするようなものを目指したということなのです。その結果、小さくなって食糧難に立ち向かうゲーム、皮肉にも陸地を広げることで海の大切さを学ぶゲーム、天候を操作して都市を水浸しにしようとすることで、逆に治水の意義を理解するゲーム、学校の宿題の存在意義を見直すゲームなど、さまざまなゲームが爆誕しました。

こどもたちは楽しんでチャレンジしていましたが、何より楽しかったのは、物理的に集まって一緒にキャンプをした経験で、それが印象に残ったようです。この夏は、熱中症に気をつけながら、再び物理的に集まり、かつこどもたちの未来を育むキャンプを開催できるよう準備を進めています。

7月のボーナス DAY について

みなさまからの 100ドル以上のご寄付に対してマッチングが行われる、国際クラウドファンディング GlobalGiving のボーナス DAY が 7月12日に開催されます。ご寄付の額が多いほど、マッチングの額も多くなります (GlobalGiving の予算が続く限り)。この貴重な機会に、福島のこどもたち、日本のこどもたち、そしてアカデミーキャンプへのさらなる応援を賜れれば幸いです。
GlobalGiving におけるアカデミーキャンプのページ : https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

オンラインパートからスタート
[オンラインパートからスタート]
物理キャンプ開始!まずはアイスブレイクから
[物理キャンプ開始!まずはアイスブレイクから]
仲間たちとゲームデザインに取り組む
[仲間たちとゲームデザインに取り組む]
物理キャンプ、この日は終わり、でも翌日もある!
[物理キャンプ、この日は終わり、でも翌日もある!]
朝食を終えたら、再びワークショップへ
[朝食を終えたら、再びワークショップへ]

【参加募集】アカデミーキャンプ VR&(あーんど)RPG 2023.5 “Don’t Be So Serious”

今度の VR キャンプは、むしろ RPG キャンプ?!
5月連休の開催で、最終日 5/5(金) は東京にて物理開催します。

みなさん、ゲームを創るゲームのはじまりですよ
[みなさん、ゲームを創るゲームのはじまりですよ ─ Stable Diffusion で生成]

【開催趣旨】─ シリアス RPG を作ろう!

みんなで一緒に、シリアス RPG を作って遊ぼう!昨年のシリアスゲーム学会で、こどもたちがゲームを作るのがすごくいい勉強になるって発表したんだ (シリアスゲームっていうのは、ただ遊ぶだけじゃなくて、何かを学んだり、考えたりするためのゲームだよ)。今回は、その知識を活かして「シリアス RPG」を作るチャレンジに挑戦しよう!

(すみません、例によってこの文面は ChatGPT にお願いして書いてもらっているのですが、「くだけた感じでお願い」って頼んだら、こんな感じのノリになりました ^^;)

シリアス RPG って何?それは、世界の問題(例:SDGs のゴール)に取り組むための楽しいロールプレイングゲームだよ。みんなで問題について学んで、それをゲームにする方法を考えるんだ。

2日間オンラインで一緒に活動して、これまで作ってきた VR ワールド「破天荒ワールド」をもっと面白くしていこう。そして、3日目は東京に集まって、みんなで作ったゲームを実際に遊んでみよう!

アカデミーキャンプ VR& (あーんど) RPG 2023.5 “Don’t Be So Serious” は、小学 4年生から高校 3年生までのこどもたちが対象だよ。みんなで楽しく学びながら、新しい友だちも作れるよ!

さあ、一緒にシリアス RPG を作って、世界の問題について学んでみよう!参加してみたいこどもたち、ぜひお待ちしてます!

ありがとう、ChatGPT。なんだか楽しそうですね。でもそれは本当にそうで、今度のキャンプはゲームを楽しく創るというゲームなのです。ですので…
Don’t be so serious! (そんなにシリアスにならないでください!)

【実施概要】

  • 今回のキャンプは、次の 4種類のパートからなります。
    • Minecraft パート (全年齢対象) … Meta パートで使うものづくりをします。
    • Meta パート (中学生以上推奨) (VRChat を使用) … VR 体験をします。主として、これまで継続して開発している「破天荒ワールド」に新しい機能や場所を組み込んで、それを遊んでテストします。目の健康上の理由から中学生未満の使用は推奨されませんが、いずれにせよ VR 酔いする人もいるので Meta パートは短めです。また、Meta パートの内容は Zoom で中継しますが、VR キャンプの醍醐味ですので、可能な範囲でぜひ Meta Quest 2 でご参加ください。
    • Zoom パート (全年齢対象) … 今回のキャンプの主となるパートです。ChatGPT (モデル GPT-4) や miro (オンラインホワイトボード) を使って、参加者が気になっている社会的な課題 (そうですね…SDGs で取り上げているような?) をよりよく理解したり課題を解決するための RPG (ロールプレイングゲーム) を創ります。
    • 物理ワークショップ (全年齢対象) … 東京都内にて 5/5(金) の午後に物理的に開催するワークショップです。みんなで創り上げたプロンプトを使って RPG を生成し、実際にプレイします。その模様は Zoom でも中継しますし、Zoom からの参加も OK です。
  • 会期 :
    • オンラインパート : 2023年5月3日(水・祝), 4日(木・祝) ─ 各日 10:00-12:00, 15:00-17:00 の予定
    • ワークショップ : 2023年5月5日(金・祝) ─ 13:00-18:00 の予定
      • 遠方からワークショップに参加する場合に向けて宿泊を手配する予定ですので、申込時に宿泊を希望するかどうかをお知らせください。宿泊する場合は翌 5月6日(土) の午前中一杯程度で東京駅にて解散の予定です。福島からの参加の場合はスタッフによる送迎を予定しています。
  • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生 (最大 10名ほど)

※ 内容は、やや高学年 (小4以上程度) 向けです。低学年 (小4未満程度) の参加にあたっては、兄・姉や保護者が適宜サポートしてあげてください。
※ 各期とも、高校生はサブリーダー (キャンプスタッフをサポートする役目も担う参加者) としての活躍も期待します。

  • 参加費
    • 宿泊する場合、1人 1,000円です。
    • 宿泊しない場合、無料です。
    • 今回は基本的に新たな Meta Quest 2 の貸し出しを行いませんが、希望があればご相談ください。

【参加方法】

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/DQvaRG9KTeSUcJ9PA

上記のフォームが使えない場合は、お子さまのお名前 (ふりがな)、生年月日、学校名・学年、保護者のお名前、保護者のメールアドレス、電話番号、ご住所、「どんな課題 (SDGs から選んでみてください) についての RPG を創りたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

助成

アカデミーキャンプは、Riot Games 社との提携による GlobalGiving の助成を受けています。

【活動報告】アカデミーキャンプ VR 2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE” 3月の部

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

参加メンバーとスタッフ、それぞれのオンラインブレゼンスで
[参加メンバーとスタッフ、それぞれのオンラインブレゼンスで]

3月に再び日本に訪れた飛び石連休に、アカデミーキャンプ VR 2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE” (3月の部) というオンラインキャンプを実施しました。このキャンプには、小学校 2年生から中学校 3年生までの 10名のこどもたちが参加しました。ChatGPT や Stable Diffusion といった AI 技術の力を借りて、参加者が望む VR 体験を実現することを第一の目的とし、AI の革新的な活用によって人間の創造性や協調性を育むことを目指しました。

キャンプは、ChatGPT モデル GPT-4 と一緒に「部屋にあるものでしりとり」ゲームをするところから始まりました。GPT-4 は、参加者の部屋にあるものを記憶する能力を見事に発揮しました (前回 GPT-3.5 で試した時はうまくいかなかったのです)。また、この大規模言語モデルと絵文字だけを使った会話を試して、難易度が高いながらも楽しい時間を過ごせました。また、ChatGPT は、状況や条件を説明するプロンプトを与えることで、RPG (ロールプレイングゲーム) を生成することができることを私たちは知ったので、参加メンバーらは、オンラインホワイトボードを使って RPG のアイデアを共有し、ボードを再び付箋で埋め尽くしました。生成されたゲームはとても不思議で面白く、笑いが絶えないままプレイしました。

キャンプ期間中、こどもたちは自分たちの興味やアイデアをもとに、新しい機能や場所を追加し、拡張し続ける「破天荒ワールド」を開発し続けました。その結果、このバーチャル環境は、参加メンバーたちにとって、ますます魅力的な空間となりました。キャンプ終了後も、デジタル作品は進化を続け、この体験が永続的なものであることを示したと言えるでしょう。

AI に教えてもらいながら RPG を設計する
[AI に教えてもらいながら RPG を設計する]
生成された RPG をプレイする - 抱腹絶倒
[生成された RPG をプレイする – 抱腹絶倒]
寿司を吸い込むミニブラックホール vs. 目だ焼きの湯気 ─ な、何を言っているのかわからねぇと思うが、おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった
[寿司を吸い込むミニブラックホール vs. 目玉焼きの湯気 ─ な、何を言っているのかわからねぇと思うが、おれも何をされたのかわからなかった… 頭がどうにかなりそうだった]
弓矢も破天荒ワールドに導入された
[弓矢も破天荒ワールドに導入された]
文字通りの "空飛ぶキツネ" も!(英語で flying fox はオオコウモリの意)
[文字通りの “空飛ぶキツネ” も!(英語で flying fox はオオコウモリの意)]

【活動報告】アカデミーキャンプ VR2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE” 2月の部

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

寿司、地球そして宇宙船 in 破天荒ワールド
[寿司、地球そして宇宙船 in 破天荒ワールド]

日本の2月の飛び石連休に、アカデミーキャンプ VR2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE” というオンラインキャンプを開催しました。キャンプには、小学校 2年生から中学校 3年生までの 8名の子どもたちが参加しました。このキャンプでは、ChatGPT や Stable Diffusion といった AI 技術の力を利用して、参加者が望む VR 体験を実現し、それによって人間が能力を発揮できるようにすることを主な目的としました。

キャンプでは、まずこどもたちは ChatGPT としりとりゲームに挑戦しました。それから、ChatGPT にセミの幼虫など様々な役になりきってもらったり、似た言葉 (「フットバス」と「吹っ飛ばす」など) の比較表を作ってもらったり、画像生成のプロンプトを出してもらったりしました。さらに、こどもたちは ChatGPT に推理ゲームを挑みましたが、AI は強敵で、参加メンバーたちに難題を投げかけてきました。

キャンプでは、こどもたちが過去に作ったふたつの VR ワールド「細胞ワールド」と「破天荒ワールド」を改めて訪問しました。破天荒ワールドでは、参加メンバー同士で新たな遊び方を考えるべく、ブレインストーミングを行いましたが、オンラインホワイトボードが付箋で埋め尽くされるほど、多くのアイデアが生まれ、参加メンバーの創造性とコラボレーションが発揮されました。

最後に、3月のキャンプで再会すること、そしてそれまでにやりたいことを少しずつ進めていこうと約束し、今回のキャンプは終了しました。

AI としりとりで遊ぶ
[AI としりとりで遊ぶ]
自分たちが創った VR ワールド内をナビゲートする
[自分たちが創った VR ワールド内をナビゲートする]
ミクロの世界にたたずむ巨人
[ミクロの世界にたたずむ巨人]
新しい遊び方のブレインストーミング
[新しい遊び方のブレインストーミング]
今こそ人間の力を見せつけるときよ。POWER TO THE PEOPLE!
[今こそ人間の力を見せつけるときよ。POWER TO THE PEOPLE!]

坂本龍一さんのご逝去に際し弔意を表します

坂本龍一さん逝去の報に接し、アカデミーキャンプ一同より、心から哀悼の意を表します。

坂本さんは、弊キャンプの動画への楽曲の使用をご快諾いただいた他、NO NUKES プロジェクトを通して何度もご寄付をいただき、アカデミーキャンプを支える大きなひとつの力となってくださいました。

坂本さんのご著書に「音楽は自由にする」があります。何十年も前の話ですが、テレビに出演されて、こどもたち・若者たちに楽器に限らず好きなものを持ち寄ってもらって、気に入った音を鳴らすのを繰り返して、それが音楽だ、という試みがありました。まさに自由で、音楽への理解が拡がった覚えがあります。常々、そんな試みをアカデミーキャンプでもやりたいと思ってきました。私たちのキャンプの源流のひとつといえる考え方かもしれません。

それはほんの一例ですが、坂本さんがこの世界に遺してくれたものを引き継ぎたい。私たちはこれからも、こどもたちのために自由なキャンプを続けていきます。

坂本さん、ありがとうございました。

【参加募集】アカデミーキャンプ VR 2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE”

今度の VR キャンプは、2月と 3月の飛び石連休を使って本格的に創造に取り組みます!

道具を使って創造する - 過去と未来 - Stable Diffusion (Dream Studio) で生成
[道具を使って創造する – 過去と未来 – Stable Diffusion (Dream Studio) で生成した画像]

【開催趣旨】─ 今こそ人間の力を見せつけるときよ!

2023年1月に、3年以上ぶりに開催した物理キャンプでは、私たちは AI と一緒に絵本を制作しました。最終日には、参加した中学生から「最初、絵もストーリーも AI が作ると聞いて、え、じゃ私たち別に要らなくね?と思いました。でも、実際にやってみると、人間と AI が一緒になって作品を作れるのはいいなと思いました」という感想を聞けました。でしょう?なので引き続き、AI と一緒にものづくりをするキャンプを、今度はオンラインでやってみます。

今回は、人間はどうやったら創造がよくできるのか、世界有数の美術大学から学んだ方法なども採り入れながら、みんなで一緒に実験していくようなキャンプになります。ゴールは、アカキャン VR でこれまで創ってきた VR ワールドを拡張したり、あるいはまったく新しい VR ワールドをゼロから創ることです。そのことを、AI と相談しながら進めていきます。

アカキャンの運営でもすでに、AI との相談を採り入れています。以下は、ChatGPT に書いてもらった、このキャンプの案内文です。

「アカデミーキャンプ VR 2023.2-3 “POWER TO THE PEOPLE”」に参加して、自分のアイデアを VR ワールドにすることを体験しませんか?

このキャンプでは、こどもたちが生成 AI を「思考するパートナー」として用いて、自分のアイデアを実現することを目標としています。STEAMD (Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics, Design) の分野を探求しながら、こどもたちは VR ワールドを創り出します。

このキャンプに参加することで、こどもたちは:

  • AI 技術に関する知識を学ぶ
  • クリエイティブなアイデアを実現するスキルを向上させる
  • VR ワールドを創り出すためのテクノロジーとエンジニアリングに関するスキルを習得する

このキャンプはオンラインで開催されます。こどもたちは、仮想空間内で仲間と一緒に作業することができます。

この STEAMD キャンプに参加することで、こどもたちの未来を担う力を育てましょう!今すぐ申し込みを!

なかなかよい案内文だと思いますが、もうちょっと調整が必要な気がします。ChatGPT に箇条書きしてもらった中では「クリエイティブなアイデアを実現するスキルを向上させる」部分に特に力を入れたいと思っています。そう、そんな風に意思を発揮するのはいつでも人間です。人間が力をよりよく発揮できるように、AI の助けを借りるのです。

こどもたちが力を発揮したら、どんなワールドが誕生するのか、とてもワクワクしますね。

さぁ、今こそ人間の力を見せつけるときよ!
POWER TO THE PEOPLE!

【実施概要】

  • 今回のキャンプは、次の 3種類のパートからなります。
    • Minecraft パート (全年齢対象) … Oculus/Meta パートで使うものづくりをします。
    • Oculus/Meta パート (中学生以上推奨) (VRChat, Workrooms 等を使用) … VR 体験をします。また、VR 会議の中で、3D の専門的なツールを使ったものづくりに間接的に参加します。目の健康上の理由から中学生未満の使用は推奨されませんが、いずれにせよ VR 酔いする人もいるので Oculus/Meta パートは短めです。また、Oculus/Meta パートの内容は Zoom で中継したり、Workrooms (VR 会議室) の使用の際はパソコンでも参加できますが、VR キャンプの醍醐味ですので、可能な範囲でぜひ Oculus/Meta Quest 2 でご参加ください。
    • Zoom パート (全年齢対象) … アイデアを持ち寄ったり、アイデアを洗練させたり、必要な知識を得たり、計画を立てます。ChatGPT や Stable Diffusion などの生成 AI や、miro (オンラインホワイトボード) を使ったりします。
  • 会期 :
    • 2月 : 2023年2月23日(木・祝), 25日(土), 26日(日) ─ 各日 10:00-12:00, 15:00-17:00 の予定
    • 3月 : 2023年3月18日(土), 19日(日), 21日(火・祝) ─ 各日 10:00-12:00, 15:00-17:00 の予定
  • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生 (最大 20名ほど)

※ 内容は、やや高学年 (小4以上程度) 向けです。低学年 (小4未満程度) の参加にあたっては、兄・姉や保護者が適宜サポートしてあげてください。
※ 各期とも、高校生はサブリーダー (キャンプスタッフをサポートする役目も担う参加者) としての活躍も期待します。

  • 参加費
    • 無料です (状況に応じて ChatGPT や Dream Studio (Stable Diffusion) のアカウントの作成と少額の課金を推奨する場合があります)。
    • 今回は基本的に新たな Oculus/Meta Quest 2 の貸し出しを行いませんが、希望があればご相談ください。

【参加方法】

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/cfeS5VZhy7ts7Mt28

上記のフォームが使えない場合は、お子さまのお名前 (ふりがな)、生年月日、学校名・学年、保護者のお名前、保護者のメールアドレス、電話番号、ご住所、「どんな VR ワールドを創りたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

【活動報告】アカデミーキャンプ 2023 冬「AI と描く近未来の絵本」

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

協力して物語を見つけ出す
[協力して物語を見つけ出す]

日本の 1月の3連休に、3年以上ぶりとなる物理キャンプを開催しました。このキャンプでは、大規模な言語モデル (ChatGPT)、自動翻訳(生成 AI に伝えるために日本語から英語にプロンプトを翻訳)(DeepL)、画像の生成 (Stable Diffusion) といった機能を用いて、こどもたちが AI と一緒に絵本を制作しました。福島を含む日本全国から、小学 2年生から中学 3年生までの 13名のこどもたちが参加しました。

安全性と創発性のために、キャンプ中はバディシステムを採用し、こどもたちはペアやトリオで行動しました。首都圏の交通機関を利用するときも、宿舎で過ごすときも、そして絵本を作るときも、こどもたちはバディと一緒に行動しました。

最初は既存の絵本から学びました。そして、AI の使い方を学び、その約3時間後にはもう何かしらの作品が誕生していました。こどもたちは、作品をブラッシュアップしながら、食事をしたり、ゲームをしたり、新しいスポーツを考案したりと楽しんでいました。最終日には出来上がった絵本の「読み聞かせ会」の様子をインターネットで生中継し、こどもたちのご家族に観ていただきました。

閉会式では、参加した中学生から「最初、絵もストーリーも AI が作ると聞いて、え、じゃ私たち別に要らなくね?と思いました。でも、実際にやってみると、人間と AI が一緒になって作品を作れるのはいいなと思いました」という感想を聞けました。でしょう?なのでこれからもっとチャレンジしていきましょう!

画像生成 AI に渡すプロンプトを自動翻訳する
[画像生成 AI に渡すプロンプトを自動翻訳する]
AI から「これだ」という画像が出てくるまで試行錯誤する
[AI から「これだ」という画像が出てくるまで試行錯誤する]
一方、新しいスポーツも発明された
[一方、新しいスポーツも発明された]
宿泊施設からチェックアウト
[宿泊施設からチェックアウト]
出来上がった絵本から ─ 海の上を飛ぶ犬
[出来上がった絵本から ─ 海の上を飛ぶ犬]