このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。
2021年の 5月連休に開催した私たちの初めての VR(バーチャル・リアリティ)キャンプの成功を受けて、同じ月の 2回の週末に、私たちはさらなるお楽しみの機会を設けました。
第1回目の週末は、STAR HOUSE (VR 宇宙旅行社) のテストフライトに参加しました。宇宙科学者の阿部先生に 3回目のご登場をいただき、私たちの月についてのさらに詳しいお話を伺ったり、次世代の民間ロケットの打ち上げを見たり、そうしたロケットによじ登ったり(笑)、国際宇宙ステーションの周囲を浮遊したり、私たちが秘密基地を造ったりできる予定の月面に行ったりと、すべてを VR で行いました。阿部先生の豊富な宇宙の知識を、(アバターとなった) 自分の身体を使って体験しながら受け取るという、贅沢な時間を過ごしました。
2回目は、前回のキャンプ「惑星アカキャンの誕生」でこどもたちが 3D ペイントした VR 世界がほぼほぼ完成したので、そのプレビュー (内覧会) を行いました。小さな重力の下でジャンプしたり、個人用の推進装置を使って、誰もが自由に空間を移動できるようになりました。こどもたちだけでなく、保護者のみなさんや当キャンプのスタッフ、そして前回のキャンプで 3D ペイントの指導をしていただいた VR アーティストの KAHUA さんも招待しました。あまり素早くいろんな方向に飛んで乗り物酔いみたいになった人もいましたが、「めっちゃカッコイイ!」といった感想が飛び出しました。
これらの機会は、宇宙分野だけでなく、今後 VR を応用して実現するさまざまな新しいキャンプを開拓するための「テストフライト」のようなものでした。その鍵となるのは、こどもたち自身が自分たちの(諸)世界を創れるという感覚だと考えています。
写真提供 : ぴちきょ, トミー