【参加募集】アカデミーキャンプ 2021夏 VR

アカデミーキャンプでは、この夏、次の 3つの VR (仮想現実) キャンプを開催いたします。ふるってご参加ください!

[2021夏 VR 第1期]
アカデミーキャンプ VR 2021.7「キミが創る!月面社会」(7/22-24)
※ 月面に基地を創ったり、月で人々が暮らす社会について考えます。

[2021夏 VR 第2期]
アカデミーキャンプ VR 2021.8 “PREFAB THE WORLDS” (8/7-9)
PREFAB = Pre-Fabricate (あらかじめ作っておく)
※ 木星の衛星エウロパを探検しに行く準備をします。

[2021夏 VR 第3期]
アカデミーキャンプ VR 2021.8 “ALL THESE WORLDS ARE YOURS” (8/13-15)
※ 木星の衛星エウロパを探検します。

(3つとも参加するのも OK です。)

[月面基地建設予定地 (地下) の上に造成されているアポロ計画記念公園の月着陸船実物大模型 (実際に乗り込める)]
[月面基地の建設予定地である、縦穴の奥の地下空洞 ─ この広大な空間にキミは何を創る?]
[木星を周回する巨大なモノリス ─ 謎が謎を呼ぶ…さあ探検に出かけよう!]

【開催趣旨】─ “ALL THESE WORLDS ARE YOURS” (これらの諸世界はキミたちのもの)

2020年から現在にいたるまで、新型コロナウイルスによる感染症への対策として、飲食店の営業が制限されたりといったように、私たちの自由の一部は失われています。

「都市を構成するのは間違いなく市民なのだが、一方で都市を自由にできるのは権力者だけだということが、この1年間で改めて可視化された。」─ 脇田 玲, 慶應義塾大学 環境情報学部長, 2021.06.22 おかしら日記「大学は誰のものか?」より

コロナ禍の中で、私たちの生活は権力により制御されています。脇田さんが仰る通り、前からそうだったのが、よく見えるようになったということかもしれません。

でも VR (Virtual Reality; 仮想現実; 事実上の現実) では、世界は権力者のものでは無く、みんなのものです。しかも世界をたくさん創れますので「諸世界」だとも言えます。世界をゼロから創ることもできるし、自分たちが創った世界では自由に振る舞えます。(本当は VRChat などのプラットフォームのルールには則らなければならないのですが、でももし、使っているプラットフォームが気に入らなくなったら、自分たちで新しいのを創ればよいのです。インターネットでは、誰でも新たなサービスを勝手に立ち上げることができます。)

社会の “VISITOR” でなく “MAKER” であるアカキャンメンバーとして、諸世界を創り、かつ創った世界を探検しましょう!

大まかな背景的ストーリー

2030年代、人類は日本の探査機「かぐや」によって発見された月の縦穴のひとつとその奥に広がる空洞の中に恒久的な基地の建設を進めていました。アカデミーキャンプの面々もそれに参加しています。縦穴の開口部の周囲に、1960年代に人類が初めて月面に降り立ったアポロ計画を記念した公園を自動建設機械らが造成している最中、地下から大きな黒い直方体が発掘されました。それは、人類以前に地球外知性が月面に到達していたことを示していました。「モノリス」と名づけられたこの直方体は、さわった人が奇妙な体験をするという不思議な物体でした。

そして 2040年代、「奇妙な体験」が暗示した通り、木星の周回軌道上にも巨大な「モノリス」があることが確認されました。そして、木星のモノリスからは、こんな内容の通信が電波で地球と月に届いたのです。”ALL THESE WORLDS ARE YOURS – EXCEPT EUROPA. ATTEMPT NO LANDING THERE. ” (これらの諸世界 (太陽系の惑星や衛星のこと) はあなた方のものです ─ ただしエウロパを除く。エウロパに着陸を試みてはなりません。)

木星の衛星のひとつであるエウロパは、地球外生命が見つかるかも、という期待を込めて NASA のエウロパ・クリッパー探査機が2030年代に数十回のフライバイによって探査をしたばかりです。人類がこうした探査を行ったことと何か関係があるのでしょうか。このミステリアスなメッセージの謎を探るため、アカデミーキャンプは木星とその衛星エウロパに向かいます。

現実に予定されている惑星・衛星探査や宇宙開発と、巨匠アーサー・C・クラークが描いた SF「2001年宇宙の旅」「2010年」の世界線が交錯するアカキャン・ワールズ (諸世界)。でも以上は物語の背景にすぎません。実際に物語を紡いでいくのは、参加するキミたちです。

【実施概要】

  • 各期のキャンプは、次の 3種類のパートからなります。
    • Minecraft パート (全年齢対象) … Oculus パートで使うものづくりをします。
    • Oculus パート (中学生以上推奨) … VR 体験をします。目の健康上の理由から中学生未満は長時間の使用は推奨されませんが、いずれにせよ VR 酔いする人もいるので Oculus パートは短めです。また、Oculus パートの内容は Zoom で中継しますが、VR キャンプの醍醐味ですので、可能な範囲でぜひ Oculus でご参加ください。
    • Zoom パート (全年齢対象) … 必要な知識を得たり、計画を立てたり、3D の専門的なツールを使ったものづくりに間接的に参加します。
  • 第1期「キミが創る!月面社会」
    • 内容 : 
      • Minecraft パート : 月面基地や月での居住空間を創ります。
      • Oculus パート : 創った基地や居住空間を実際に設置した月面で遊びます。
      • Zoom パート : 月面に住む人が増えて、そこに社会が生まれるとき、どんな社会にしていったらよいかをみんなで考えます。
    • 会期 : 2021年7月22日(木・祝), 23日(金・祝), 24日(土)
    • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生・大人 (20名ほど)
  • 第2期 “PREFAB THE WORLDS” (諸世界のパーツを創ろう)
    • 内容 :
      • Minecraft パート : 木星に向かう宇宙船・着陸船や、エウロパの海に棲む生き物を創ります。
      • Oculus パート : 創った宇宙船・着陸船などをテストします。
      • Zoom パート : 宇宙服について、みんなで考えて、デザインします。
    • 会期 : 2021年8月7日(土), 8日(日・祝), 9日(月・休)
    • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生 (15名ほど)
  • 第3期 “ALL THESE WORLDS ARE YOURS” (これらの諸世界はキミたちのもの)
    • 内容 : 
      • Minecraft パート : 第2期の積み残しがあれば行います。
      • Oculus パート : 木星やその衛星エウロパに向かい、実際に探査します。
      • Zoom パート : 木星への出発前の計画や帰着後のふりかえりを行います。
    • 会期 : 2021年8月13日(金), 14日(土), 15日(日)
    • 対象 : 全国の小学1年生〜高校3年生 (15名ほど)

※ 第3期に参加する人は第2期も参加することを推奨します (内容が連続しているため)。
※ 各期の内容は、やや高学年 (小4以上程度) 向けです。低学年 (小4未満程度) の参加にあたっては、兄・姉や保護者が適宜サポートしてあげてください。
※ 各期とも、高校生はサブリーダー (キャンプスタッフをサポートする役目も担う参加者) としての活躍も期待します。

  • 参加費
    • Oculus パートがありますので、ぜひ Oculus Quest 2 (Wi-Fi があれば使えるオールインワン VR ヘッドセット) をご用意ください。その方法によって費用が異なります。
    • 現在、福島県に住んでいるか 2011年3月に住んでいた人で、Oculus Quest 2 の長期貸与を希望する → 無料 (先着13名まで) (「東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金」を使用します)
    • Oculus Quest 2 を持っている / すでに貸与されている / Oculus パートは地上要員として (Zoom で中継を見て) 参加する → 無料
    • その他の場合で Oculus Quest 2 の長期貸与を希望する → 5,000円

【参加方法】

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/HEXRYuTgiW6aauNy8

上記のフォームが使えない場合は、お子さまのお名前 (ふりがな)、生年月日、学校名・学年、保護者のお名前、保護者のメールアドレス、参加希望の期、Oculus Quest 2 貸与希望の有無、電話番号、ご住所、「宇宙で人々が一緒に暮らすときの課題とその解決方法」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (独立行政法人情報処理推進機構(IPA) デジタルアーキテクチャ・デザインセンター プログラムディレクター /
    アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

助成

  • パルシステム神奈川ゆめコープ市民活動応援プログラム
  • パルシステム生活協同組合連合会 東京電力福島第一原子力発電所事故被災者応援金