【活動報告】アカデミーキャンプ 2017夏「次世代の創造」第1期

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

28歳になったら何になる?
[28歳になったら何になる?]

8月17〜20日、この夏の最初のキャンプを慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) にて開催しました。小学生・中学生、そして 3名の高校生サブリーダーたちを含む、福島と千葉からの 25名のこどもたちが、この「デジタルファブリケーション (デジタルものづくり)」をテーマとするキャンプに参加しました。

「世の中の常識に従ったことで世界を変えた人はいまだかつていない (No one has ever changed the world by doing what the world has told them to do)」という 10代の起業家、エディー・チョン氏の言葉に触発されて、私たちはこのキャンプを通して「従順になるな」というメッセージを打ち出しました。このキャンプに参加したこどもたちが大人になる頃、従順であることにかけては人工知能やロボットがもっとうまくやっているだろうからです。

私たちは即興からこのキャンプをはじめました。私たちの友人、即興芝居×即興コメディのロクディムさんが、オリエンテーションをリードし、またライブパフォーマンスではこどもたちにも参加する機会がありました。翌日は渋谷の FabCafe Tokyo を訪問し、3Dスキャナーと 3Dプリンター、レーザーカッター、そしてオリジナルのテープづくりのマシンを使用する体験をしました。翌日は、江ノ島・鎌倉を散策しましたが、出発前に何枚かの写真を見せて、それと同じ場所・同じ構図で写真を撮ってくるというミッションが付いていました。藤沢市近辺の探検は楽しかったようです。最終日には、全員で、28歳になったときの自分のことを考えました。

彼ら・彼女らは何にだってなれるのです。このキャンプを通して、こどもたちがそんな風に感じられるようになったら幸いです。

【活動予定】次世代からのプロポーザル

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

感じるんじゃない…考えるんだ!
[感じるんじゃない…考えるんだ!]

この夏もまた、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) にて、ふたつのキャンプを開催します。私たちはこのキャンプを『アカデミーキャンプ 2017夏「次世代の創造」』と名づけ、デジタルファブリケーション (デジタルものづくり) や、ディープラーニング (深層学習)、デジタルストーリーテリング、即興、そして江ノ島・鎌倉のデジタルオリエンテーリングなどを実施する予定です。福島や千葉から小学生・中学生・高校生が総勢50名ほど参加し、各期 3泊4日のキャンプを開催します。

今回、このキャンプを創るにあたり、私たち大人の出番は限られています。学生ボランティアたちからの提案がどんどん来ているのです。キャンプ中はそもそも “Student-Built Campus (SBC)” と名づけられた、学生たちの設計・建築による宿泊施設に滞在しますし、かつては福島メンバーだった学生たちがスタッフとして参加し、夜のキャンパスの探検のプログラムを提案しています。栄養学を学んでいる学生たちはどんどん献立を考えていますし、学生たちが他の学生たちをスタッフとしてリクルートしています。

次世代は本当にはじまっていると感じる毎日です。

【活動報告】空飛ぶアカデミーキャンプ 2017春

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

ドローンによる撮影をシミュレート
[ドローンによる撮影をシミュレート]

3月の連休(18〜20日)に、私たちは「空飛ぶアカデミーキャンプ 2017春」を開催しました。これは慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC) の”Student-built Campus”で私たちが開催した3度目のキャンプになります。福島から26名のこどもたちが参加し、そのうち 4名は高校生で、サブリーダーとして活躍しました。うち 3名は、田村市とSFC研究所 ドローン社会共創コンソーシアムの提携によりあらかじめドローンの操縦を習ってきました。同コンソーシアムはこのキャンプをアカデミーキャンプとともに共催しました。

この「空飛ぶ教室」で、私たちは色々なものを飛ばしました。紙飛行機や、ドローンや、そしてこどもたち自身が設計した紙でできたオブジェクトなどです。初日は、ある特定の条件を満たす紙飛行機を作るというオリエンテーションとチームビルディングのセッションの後、NASAの資料などを用いて、よくある誤解なども参照しながら、現在正しいとされる飛行機の揚力の理論を学びました。その後、紙飛行機を用いてその理論を検証することを試みました。2日目は、小さなドローンを飛ばす練習をして、それよりちょっと大きなドローンを使って空撮をする計画を立て、実際に撮影をやってみました。3日目は、紙でできたオブジェクトを設計して、それぞれどのくらい 1) 真っ直ぐ落ちるか、2) 空中に長く留まるか、3) 遠くまで飛ぶか、を競う競技をしました。まず、大学の建物の 2階から落として実験・テストし、それから 3階で本番の挑戦をしました。短い時間の中でこどもたちがどれだけのことを達成できるかを目の当たりにして、私たちは驚いています。

キャンプの後、こどもたちのご家族のみなさまから多くの感謝のメッセージをいただきました。ある参加メンバーは、帰ってからずっとネットでドローンについて調べているそうです。また、別の参加メンバーは、お母さまに熱心に正しい揚力の理論を説明したそうです。このキャンプが、こどもたちの好奇心を刺激するよいきっかけになったようで、嬉しく感じています。