VRプログラムでは、昨年に引き続き、宇宙科学の研究者である阿部先生をお招きしました。地球の月についての講義の後、VRの「大学の教室」に移動して質疑応答を行い、宇宙にまつわるさまざまな世界を訪れて先生の説明を聞きました。最後に、火星の表面で記念撮影をしました。また、VR アーティストの KAHUA さんによる、アーサー・C・クラークの「幼年期の終り」の最後の部分の朗読に続いて、みんなで想像力を膨らませて、VR 空間で自由に 3D ペインティングをしました。続いて、即興アーティストのロクディムさんと一緒に、Zoomで、順番に一語ずつ話し、一人の語り手を演じる「ワンワード」に挑戦しました。そして VR では、参加者がグループに分かれて即興劇ライブに挑戦し、不思議でエキサイティングな世界が展開されました
最終日の終わりに、このキャンプの責任者はどこかからのメッセージを受け取りました。「この惑星はもうお終いです…。大人たちがこの星をダメにしてしまった。みんなで他の星に逃げよう!」そして、みんなでポータルに飛び込むと、何もない世界にたどり着きました。「ここは惑星アカキャン。ここから先は、みんなで創っていけるのです」それが、このキャンプの閉会式でした。みんなが一言ずつ感想を述べた後、別のポータルが現れました。みんなで飛び込むと、そこにはみんなで 3D ペイントした作品が VR の世界として再現されていました。こどもたちは、「VISITOR」ではなく「MAKER」になるという決意を胸に、さまざまな別々の世界に通じるポータルに次々とひとりずつ飛び込み、未知の世界へと旅立っていきました。
[ボクセルワールドでのこどもたちの創造物のひとつ][未知なる世界を探検する][Zoom でも VR でも即興劇ワークショップを実施][「幼年期の終り」にインスパイアされた 3D ペインティング][火星で記念撮影]
昨年春の物理キャンプ (すっかりキャンプと言えば物理的、の前提が崩れましたね!) を中止してオンラインに移行したとき、映画「12 モンキーズ」の 1 シーンを紹介しました。主人公が「ウイルスが大事なんじゃなくて、命令に従うことが大事なんだな。言われた通りにすることが」(“This part isn’t about the virus at all, is it? It’s about followin’ orders. About doin’ what you’re told.”) と憤るシーンです。もちろん、大事なのは命令に従うことや言われた通りにすることではありません。ウイルスに対策することです。みなさんもそう思いますよね?