【ご報告】アカデミーキャンプこどもセーフガード憲章、そして2020へ

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

2019夏キャンプから
[2019夏キャンプから]

私たちはいつもこのように行動してきたと信じますが、明文化しました。本日、「アカデミーキャンプこどもセーフガード憲章」を公開します。

『私たちアカデミーキャンプの仲間たちは、メンバー (参加するこどもたち) に対して次のことを守ります。

  1. メンバーの命と健康を最優先に考え、メンバーを保護します。
  2. メンバーが達成したいゴールの理解に努め、そのゴールをメンバー自身が達成できるようにサポートします。
  3. 民族・性別・年齢・宗教・性的指向・その他心身のコンディション等、いかなる条件にもよらず、すべてのメンバーに等しく機会を提供します。
  4. そのために必要な個別のケアをします。

 私たちアカデミーキャンプの仲間たちは、上のことが守られるよう、内外の脅威に対して備え、常に私たち自身をトレーニングし、私たちが提供する体験の向上に努めます。また、キャンプの外で出会うすべてのこどもたちに対しても同様に接します。』

この憲章はすでに2019年の夏からスタッフの間で共有されており、8月に開催した夏キャンプのスタッフマニュアルにも掲載していましたが、この度、公開することにしました。

9月にはスタッフトレーニングのためのキャンプを東京 (代々木) で開催し、ふりかえりとチームビルディングのワークショップ等を楽しく行いました。参加したスタッフの中には、福島出身で過去に私たちのキャンプにメンバーとして参加していた学生たちもいました。

次のアカデミーキャンプは 2020年3月 (3/20-22) です!猪苗代湖のほとりの会場に戻ってきます。たくさんの遊びや学びの体験になることを期待して準備を進めています。

GlobalGiving 2019 #GivingTuesday キャンペーン

いつも私たちのキャンプを応援してくださり、ありがとうございます。GlobalGiving でのキャンペーンのお知らせです。日本時間 2019年12月3日(火) 14:00:00 から 12月4日(水) 13:59:59 までの間に GlobalGiving を通してオンラインでご寄付をいただくと、このために用意された $500,000米ドル (約5,400万円) のマッチング資金がご寄付の割合に応じて分配されます。この素晴らしい機会に、ぜひ福島のこどもたちとアカデミーキャンプにさらなるご支援を賜れれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフキャンプから - 自分自身をふりかえる
[スタッフキャンプから – 自分自身をふりかえる]
2019冬キャンプから
[2019冬キャンプから]
2019夏キャンプから
[2019夏キャンプから]

令和元年台風19号による被害に遭われたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます

2019年10月12・13日、東日本を中心に襲った台風19号による被害に遭われたみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。

私たちアカデミーキャンプの参加者、支援者、講師・スタッフ、その他関係する多くの方々の住む場所・住んでいた場所、働く場所・働いていた場所、訪れた場所、気にかけている場所、所縁のある多くの場所が被害に遭いました。大いなる、荒々しい自然の強さと、私たちの社会の中に作り込まれてしまっていた弱さによって、大切なものが奪われていきました。

被害に遭われたみなさまが一日も早く、普段の暮らしに戻れることを心から願います。特に、こどもたちが健やかに暮らせることを願ってやみません。私たち一人ひとりが、そのためにできることを見つけ、実行していきたいと思います。

そして、長期的な視点に立って、私たちの強みに合った、私たちだからできることを模索しつつ、次のキャンプを準備して参ります。

一般社団法人アカデミーキャンプ一同

【活動報告】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第2期

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

ふたりでの即興劇
[ふたりでの即興劇]

2019年8月12日から8月16日まで、今夏 2回目のキャンプとなるアカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」 第2期を、横浜市の野島青少年研修センター、八景島シーパラダイス、そして関東学院大学金沢八景キャンパスを舞台として開催しました。高校生サブリーダー 3名 (スタッフの仕事を体験します) を含む 33人の福島のこどもたちがキャンプに参加しました。

今回のキャンプのテーマは、SDGs (持続可能な開発目標)、特に「目標14: 海の豊かさを守ろう」について考えることでした。ワークショップでは、こどもたちがデザインの視点で考えられるように、デザイン思考の手法を採り入れました。また、実際に八景島シーパラダイスの水族館を訪れ、こどもたちが具体的に考えられるように促しました。

シーパラダイスでは、3名のこどもたちが熱中症になり、救護センターで休みました。幸い 3名ともすぐに回復し、夜には無事に宿に戻ることができました。水分補給などの健康管理には十分注意しているつもりでしたが、教訓を得ました。今後はより一層注意を払って夏キャンプを実施いたします。

夏キャンプでは必ずお越しいただいている、即興芝居×即興コメディのロクディムさんを今回もお招きし、即興劇ワークショップと即興劇ライブを実施しました。お腹の底から笑いに笑うと同時に、未知に立ち向かう勇気について、大いに学びました。あと、2050年の生活を具体的に想像する社会学的イマジネーションゲームもプレイしましたし、餃子も作りました。

まとめのワークショップでは、海の豊かさを守ることに世界が成功した 2050年を仮定し、大人になったこどもたちが、自分の子孫にどんな言葉を贈るかを考えてもらいました (あいうえお作文の形式で)。その一例を紹介しましょう。

S せかいはこんなに広い!
D だって、
G ごみが流れてくるような
s そんなせかいを見てほしくなかったからね。

こどもたちが、本当にそんな風に彼ら・彼女らのこどもたちに言えるようになることを願っています。

デザイン思考を楽しむ
[デザイン思考を楽しむ]
社会学的イマジネーションゲームで、未来に投票!
[社会学的イマジネーションゲームで、未来に投票!]
シーパラダイスにて
[シーパラダイスにて]
海の豊かさとともに持続的に生きるには?
[海の豊かさとともに持続的に生きるには?]
関東学院大学金沢八景キャンパス室の木校地にて
[関東学院大学金沢八景キャンパス室の木校地にて]

【活動報告】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第1期

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

展示をリードする高校生
[展示をリードする高校生]

2019年8月2日から8月6日まで、今年最初の夏キャンプとなるアカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第1期を、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC)、および Maker Faire Tokyo 2019 が開催された東京ビッグサイトにて開催しました。福島と宮城から 20人の子どもたちが参加し、うちひとりは高校生サブリーダー、すなわちアカデミーキャンプのスタッフの仕事を体験する役割で参加しました。

前回のご報告でも書いたとおり、この回のキャンプの目的のひとつは、「芸術、工芸、工学、科学プロジェクトと DIY マインドを祝う」イベントである Maker Faire に、VISITORS (訪問者) ではなく MAKERS (出展者) として戻ってくることでした。藤沢市から東京まで二日連続で移動して出展を行ったこのイベントでは、球体ロボットを使った eスポーツのルールを即興で作り、来場者 (主としてこどもたち) に実際に遊んでもらう「転がる eスポーツを作ろう!」というワークショップを実施しました。

このアイデアに辿り着いた当初は、こどもたちが出展者として責任ある役割を果たせるかどうか、私たちスタッフでさえも不安でした。ですが、結果は実に素晴らしいものでした。わが MAKERS のこどもたちは、ほとんど自律的に、途切れることなくやって来る VISITORS のこどもたちの面倒を見てくれて、こどもたちは時間を忘れるほど出展者として楽しんでいました。

キャンプでは、日本科学未来館も訪れました。また、2050年の暮らしを想像するために開発された SIG (社会学的想像ゲーム) で遊び、そして花火も楽しみました。最後に、それぞれが 2050年に向けてのマイルストーンを示すためのロードマップを描くことで、自分自身の未来を再発明することを試みました。そしてお互いがロードマップの証人になることで、そこに書かれたことは単なる文言ではなく、果たすべき約束になったのです。

こどもたちが、VISITORS から、自分たちの未来を創る MAKERS への移行を成功させているように見えることは大変喜ばしいことです。

MAKER 小学生が VISITOR 小学生を教える
[MAKER 小学生が VISITOR 小学生を教える]
MAKERS として戻ってきた!
[MAKERS として戻ってきた!]
花火
[花火]
証人となる人にロードマップを説明する
[証人となる人にロードマップを説明する]
SFC 福沢諭吉像の前で集合写真
[SFC 福沢諭吉像の前で集合写真]

【活動予定】Maker たれ ─ アカデミーキャンプ 2019夏へ

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

SDG 14 : 海の豊かさを守ることも考えます
[海の豊かさを守ることも考えます (SDG 14)]

この夏、アカデミーキャンプは、総勢 50名を超える福島のこどもたちとともに、ふたつのキャンプを開催します。

最初のキャンプは藤沢市に位置する慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)にて開催し、キャンプ中の 2日間、東京・お台場に移動して Maker Faire Tokyo 2019 に出展者として参加します。球形ロボットを使った e-スポーツのルールを即興で来場者たちと考え、一緒に遊びます。ちょうど私たちの今年 2月のキャンプ、アカデミーキャンプ 2019冬「乙女のためのオートメーション」でやったようにです。今年は Maker Faire に VISITOR ではなく MAKER として戻れてとても嬉しいです!

ふたつ目のキャンプは、横浜市野島青少年研修センターにて開催し、八景島も訪問します。八景島は、ご存知のとおり水族館やその他のお楽しみが一杯の島で、私たちは「持続可能な開発目標 (SDG) 14 : 海の豊かさを守ろう」の調査のためにそこを訪れます。キャンプ中は SDGs について、特に海の生き物との関連を含み、広範囲に考えます。また、即興劇の俳優のみなさまともワークショップをする予定です。

どちらのキャンプでも、開発中の、2050年の社会をどのように創るかを考えるためのゲームをみんなでプレイします。私たちの基本的な理解は、この急速に変化する世界の中で、今を生きるこどもたちは明日の作り手である、ということです。この夏のキャンプのタイトルを改めて紹介しましょう。アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」です。私たちはこどもたちにそうしてもらうのがよいと本当に思っているのです。ここは彼ら・彼女らの世界です。

ご寄付を募集しています!

みなさまからのご支援、いつもありがとうございます!今年は、現段階で、夏のふたつのキャンプを最小限の規模でなんとか開催できる程度の予算がありますが、こどもたちが明日の Maker になるためにより多彩な体験ができ、また、次の冬・春を含め、アカデミーキャンプを継続して開催していくために、みなさまからの更なるご支援を必要としています。

世界の NPO のための国際クラウドファンディング GlobalGiving では、7月18日にボーナスデイを開催します。その日 (日本時間 7月18日(木) 22:00 から翌 19日(金) 12:59 まで、または GlobalGiving が用意した資金が尽きるまで) のご寄付については、米ドル換算で 100ドル以上のご寄付に対して、次のように上乗せされて私たちに届きます。

米ドル $100 – $499 → 15% 上乗せ
米ドル $500 – $749 → 30% 上乗せ
米ドル $750 – $1,000 → 50% 上乗せ

どうかこの素晴らしい機会に、福島のこどもたちとアカデミーキャンプにご支援を賜れれば幸いです。何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

GlobalGiving でのアカデミーキャンプ宛てご寄付募集ページ :
https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

球体ロボットで遊びます ─ みんなと!
[球体ロボットで遊びます ─ みなさんと!]
VISITOR ではなく MAKER として帰ってきます
[VISITOR ではなく MAKER として帰ってきます]
Maker Faire Tokyo 2019 に出展します
[Maker Faire Tokyo 2019 に出展します]
ジャンプ!
[ジャンプ!]

【参加募集】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」

世界の何を再発明しようか
[世界の何を再発明しようか]

お待たせしました!
この夏のキャンプは、あらゆるテクノロジーを遊び、いじくり、改造する祭典 “Maker Faire” にこどもたちが出展したり (第1期) (2019冬のキャンプで実施した「eスポーツのルールを創ろう!」の内容を来場者と一緒に再演します)、さまざまな水族館を巡ったり (第2期)、知的冒険感が満載です。
対象は小学4年生から高校生まで。ふるってご参加ください!

【開催趣旨】 ─ 世界を「再発明」せよ

『やはり、ヒトは大人よりも子どものほうがすぐれている。しかし残念だが、その優位性をいかす知識や能力がヒトの子どもには少なすぎる』 ─ 新幹線変形ロボ シンカリオン 第61話より

だったらいろんな体験をして、知識や能力をつけちゃおう!

未来の世界の主役はこどもたちです。大人なんかには任せておけません。世界を「もういちど発明」するくらいのつもりで、新しい社会を創っていきましょう。そのために、第1期のキャンプでは Maker Faire Tokyo 2019 に出展者として参加し、来場者やほかの Maker たちと交流しながら、新しい世界の創り方を考えます。第2期のキャンプでは、「SDGs (持続可能な開発目標) 14: 海の豊かさを守ろう」を軸に、八景島シーパラダイスにもお邪魔して、いのちとくらしを守る世界の創り方を考えます。

このキャンプのタイトル、REINVENT THE WORLD には、こどもたちが創る「新時代」への思いが込められています。

【実施概要】

  • 会期 :
    • 第1期 : 2019年8月2日(金)〜6日(火) [4泊5日]
    • 第2期 : 2019年8月12日(月)〜16日(金) [4泊5日] ※ 定員に達し募集を終了しました
  • 対象 (定員) :
    • 福島県在住の小学4年生〜中・高校生 (各期 25名)

    ※ 小3以下の参加ご希望についてはご相談ください (兄弟・姉妹との参加に限り配慮します)。
    ※ 高校生はサブリーダー (大学生リーダーらをサポートする役目も担う参加者) としての活躍を期待します。

  • 第1期 会場 : 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス (SFC) (神奈川県藤沢市)
  • 第1期 宿泊 : SFC 未来創造塾 滞在棟2
  • 第1期 小旅行先 : Maker Faire Tokyo 2019, 日本科学未来館 (お台場)
  • 第2期 会場 : 野島青少年研修センター (神奈川県横浜市)
  • 第2期 宿泊 : 野島青少年研修センター
  • 第2期 小旅行先(予定) : 八景島シーパラダイス (八景島)
  • 参加費:ひとり 8,000円
    (集合場所からの交通費・宿泊費・滞在中の食費・保険等を含みます。初日お昼のみお弁当をご持参ください。)

【参加にあたって】

  • 当日の朝、福島駅・郡山駅・新白河駅のいずれかに集合していただき、新幹線を含む公共交通機関で移動します。集合時間は、福島駅 10:00頃、郡山駅 10:15頃、新白河駅 10:30頃、現地着 14:30頃を予定しています。
  • 集合場所までの往復交通費は各自のご負担でお願いいたします。
  • 会期中は、さまざまなことに興味をもつ大学生たちと共同生活しながら、Maker たちと交流したり (第1期)、海洋について学んだり (第2期)、未来社会を紡ぐゲーム形式のワークショップに参加したりします。また、身体をつかったさまざまな遊びや、東京湾 (第1期) や八景島 (第2期) 周辺を散策する機会も設ける予定です。

【参加申込み】

第2期は定員に達したため募集を終了しました。キャンセル待ちご希望の方は info@academy-camp.org 宛てにメールにてご連絡ください。

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/MXUwTmbpoXXybM8K7

上記のフォームが使えない場合は、ご希望の期、お子さまのお名前、生年月日、性別、学校名・学年、保護者のお名前、メールアドレス、電話番号、ご住所、「世界の何を再発明してみたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員・環境情報学部 講師(非常勤) /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教 /
    アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

【活動予定】未来創りの土俵が待っている ─ アカデミーキャンプ 2019夏

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

[今相手がいるところでなく、動いていく先に目がけて投げるんだ]
[今相手がいるところでなく、動いていく先に目がけて投げるんだ]

アカキャンは 9回目の夏を迎えます。そして今年の夏も 8月にふたつのキャンプを開催します!今度は藤沢、横浜、東京をまたにかけるキャンプです。それぞれ、東日本大震災・津波・原発事故の影響を2011年3月から受けている、福島やその他の地域から 25名程度の小学生・中学生・高校生を募集する予定です (募集開始までちょっと待ってくださいね)。まだタイトルが付いていない、これらふたつのキャンプでは、ふたたび、今のこどもたちが将来向き合うだろう未来にフォーカスを当てます。私たちは、こどもたちが成長したときに世界がどんな風になっているのかは、彼ら・彼女ら自身が決めるのだと基本的に信じています。

第1期のキャンプでは、昨年訪問した “Maker Faire Tokyo” を再び訪れますが、今度は単にビジターではないことを狙っています!(それが可能になるか分かるためには、もうちょっと待たなければなりません。)
[2019-06-10 追記 : アカデミーキャンプは Maker Faire Tokyo 2019 に出展いたします!]

第2期のキャンプでは、5年以上前に過去のアカキャンを実施した、横浜の野島に帰ってきます。

[2019-06-11 追記
 第1期 : 8/2-6 (予定)
 第2期 : 8/12-16 (予定)
]

どちらのキャンプでも、こどもたちが自分たち自身の未来創りを体験できるような機会を用意すべく、鋭意、準備を進めています。参加募集をお楽しみに!

ご寄付を募集しています!

みなさまからのご支援、いつもありがとうございます!今年は、現段階で、上記のふたつのキャンプを最小限の規模でなんとか開催できる程度の予算がありますが、こどもたちがより多彩な体験ができ、また、次の冬・春を含め、アカデミーキャンプを継続して開催していくために、みなさまからの更なるご支援を必要としています。どうかこの機会に、福島のこどもたちとアカデミーキャンプをご支援賜れれば幸いです。何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

GlobalGiving でのアカデミーキャンプ宛てご寄付募集ページ :
https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

[テクノロジーを表現のために使う]
[テクノロジーを表現のために使う]
[いつもいっしょに楽しんできた]
[いつもいっしょに楽しんできた]
[またこのサイトに帰ってきます]
[またこのサイトに帰ってきます]
[今度は、ビジターでは無しに]
[今度は、ビジターでは無しに]

【活動報告】アカデミーキャンプ 2019冬「乙女のためのオートメーション 〜 カワイイは自動化できる!」

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

以前より多くの女子が参加しました
[以前より多くの女子が参加しました]

2月9-11日の三連休、私たちは今年最初のキャンプとなる「乙女のためのオートメーション 〜 カワイイは自動化できる!」を開催しました。ボール型ロボットやリズムマシンのプログラミングを通して「カワイイ」を追求するキャンプです。

「乙女のための」とは名づけましたが「男子も可」です。私たちの最近のモットーは「すべてのこどもたちを土俵に上げる」ですから! (もちろん相撲協会に対する当てつけです。^^;) 13名の女子メンバーと 13名の男子メンバー (福島からの小中学生)、1名の女子サブリーダーと 2名の男子サブリーダー (福島からの高校生)、そして 3名の女性リーダーと 2名の男性リーダー (福島および関東からの大学生) が参加しました。これは私たちの最近の過去のキャンプよりもジェンダーのバランスが取れたといってよいでしょう。

このキャンプは、ボール型ロボットを使って新しい eスポーツをつくる試みから始まりました。こどもたちは、鬼ごっこや障害物倒しといったルールを自分たちで考え、より楽しくプレイできるように洗練させていきました。また、キャンパスの中で一番カワイイ写真を撮ることにも挑戦しました。このキャンプでのメインのプロジェクトは、ボール型ロボットとリズムマシンをプログラムすることで最もカワイイ、ロボット的な動きと音をつくることでした。あと、ちょっとお菓子づくりも楽しみました。私たち大人は、彼女ら・彼らがこんなにも短い時間でどれだけ多くのことを達成できるか、驚かされっぱなしでした。

国際女性デー

3月8日は国際女性デーです。アカデミーキャンプは女性や女子の社会参加を主たるテーマとする活動ではありませんが、私たちもバランスのとれた世界はよりよい世界であると信じていますし、ジェンダー平等な社会を望んでいます。それがそもそも、この「乙女のためのオートメーション」(そして男子も可) キャンプを開催した理由なわけですから!

偏見に対抗する意識を育てましょう。Boys と同じように、もっと STEAM (Science, Technology, Engineering, Art and Mathematics) Girls を育てましょう。そして、すべてのこどもたちを未来づくりのための土俵に上げましょう。

カワイイ動作をボール型ロボットにプログラムする
[カワイイ動作をボール型ロボットにプログラムする]
カワイイは自動化できるよね!
[カワイイは自動化できるよね!]
プログラムされたボールの軌跡がハートを描いた
[プログラムされたボールの軌跡がハートを描いた]
出発前にキャンパス入口にて集合写真
[出発前にキャンパス入口にて集合写真]
最後のランチの後にみんなでつくったパフェ
[最後のランチの後にみんなでつくったパフェ]

【お礼】新年のご挨拶

アカデミーキャンプより、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年も当キャンプへのご参加とご支援、誠にありがとうございました。本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

「大人がこどもを守るだけではなく、大人とこどもがともに未来を守る時代になった」

これは、テレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」第2話の台詞です。ただ、「テレビアニメ」という呼び方には語弊があるかも知れません。このアニメの主な対象であるこどもたちの多くは、おそらくテレビ放送をその時観たり録画したりするかという意味では、この作品をテレビでは観ていないだろうからです。また、上の台詞は、大人ではなく小学生が (新幹線なので) 運転士としてロボットに乗って戦うことに理由を与えるために編み出された、一種の方便でしょう。ですが今、ロボットに人が乗って操縦するという、昭和47年の「マジンガーZ」以来のロボットアニメ定番の設定自体に、リアリティが失われはじめています。掃除用ロボットや、昨年デモされて話題を呼んだ全自動お片付けロボットシステム、そして実用化が進む自動運転車など、現実のロボットは操縦されるのではなく自律的に動作するからです。「ガンダム」(操縦されるロボットのひとつの到達点) よりも、「ドラえもん」(自律動作するロボットのひとつの到達点) の方がリアルな世界に、私たちの現実はどんどん近づいているかのようです。おそらく、当然のように鉄道などもすべて自動運転化されている未来、人々は「なぜ昔のアニメではロボットに人が乗って操縦していたのか?」と怪訝に思うことでしょう。

一方、「大人とこどもがともに未来を守る」という言葉には、今まさに必要とされるリアリティがあります。未来社会の主人公は、他ならぬ今のこどもたちだからです。技術的・社会的環境がめまぐるしく変わりつつある現代、学校教育に代表されるような、私たち大人がこどもたちに下げ渡す未来は、どう転んでも時代遅れになるでしょう。そんな中で、こどもたちが実際に生きるだろう未来の姿を守るためには、大人とこどもが力を合わせる以外に方法が見当たりません。

そのためには、大人たちが今、未来に向かってもがいているように、こどもたちがもがくことを良しとするのでしょう。例えば、創造的かつ破壊的な仕事をするために「現状から (10% ではなく) 10倍よくするためには?と考えること (10x Goals)」を、こどもたちに投げかけてもよいのかも知れません。

10倍よい未来には、今やっていることの延長では決して到達できません。今やっていることを壊したり、自分がやらずに済ませるようにすることが必要になります。「宿題を自分がやらずに済ませるようにすること」を探求した昨夏のキャンプ「オッケーグーグル、宿題やっといて!」では、そのことを先取りしたと言えるかも知れません。オートメーション (自動化) は、いずれにしても鍵なのでしょう。

オートメーションによって、人間が物事に介入する機会は減るが、いざ介入しなければならない時には (物事がよほどうまく行かなくなっているのだから) より高次・高速な判断が必要になるという「オートメーションのパラドックス」は事実でしょう。だとしたら、人間自身が、その新しい環境に適応して変わっていかなければなりません。その答えの無い新しい未開にこどもたちがチャレンジしていくことを、私たちは妨げてはいけないと思いますし、その邪魔をする足枷 (古い常識・良識) からは、私たち自身が訣別する必要があるでしょう。

平成最後の新年という節目を迎えて、アカデミーキャンプからは次のメッセージを以てこの挨拶を締め括りたいと思います。

今度こそ昭和にさようなら。

10x Goals

【活動予定】めざせスチームガール!─ アカデミーキャンプ 2019冬

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

テクノロジーはオモチャに似ている
[テクノロジーはオモチャに似ている (2018夏より)]

来る 2019年2月の三連休、私たちはアカデミーキャンプ 2019冬「乙女のためのオートメーション 〜 カワイイは自動化できる!」を慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC) (神奈川県藤沢市) にて開催します。

でも何故「乙女のためのオートメーション」?

こどもたち自身が自分で未来を拓いていくためのひとつの鍵は STEM (Science, Technology, Engineering and Mathematics; 科学・技術・工学・数学) だと、多くの人々が認識していると思います。しばしば、そこに Art (芸術) が加えられ、STEAM という用語にもなっています。なので STEAM (スチーム) ガールです (もちろん、”AKIRA” で知られる大友克洋氏による “STEAMBOY” に敬意を表しています)。

日本で STEAM ガールになることは、大変です。幾つかの医大が、長年に渡り、女子学生の数を抑えるために入試の得点を操作していたというニュースは、人々を驚かせました。私たちアカデミーキャンプは、決してそんなことはしません。ですが、STEAM 方面の活動を活発にしたここ最近のキャンプでは、男子に比べて女子の参加数が圧倒的に少なかったのも事実です。私たちのキャンプ、そして科学一般は、女子やその保護者の興味を引かないのでしょうか?多分、日本の社会全体が、古い規範に囚われているのかも知れません。いずれにせよ、私たち日本の文化が、女性が科学分野で活躍することを抑えてきたことは確かです。何とかしなければなりません。

この「乙女のためのオートメーション」キャンプは、アカキャンによる答えのひとつです。このキャンプでは、カワイイと感じるメカニズムを探求します。そして、一番カワイイ、ロボット工学的な動作やサウンドを創り出すことに挑戦します。でも、女子のことを型にはめて考えているのではありません。「カワイイ」モノやコトへの愛情は、女性特有と思われるかも知れませんが、男性も持っている感覚です。なので、この「乙女のためのオートメーション」キャンプには男子も歓迎です!

実際、今のところ、このキャンプには男子の方が女子よりもちょっとだけ多く参加する見込みです。高校生サブリーダーたちと、このキャンプのメインターゲットである小中学生たちが、すでに申し込んでくれています。おかげさまで、過去、STEAM 方面の活動にフォーカスしてきた一連のキャンプと比べても、多くの女子たちの興味を引くことに成功したようです。

こどもたちが STEAM ガールや STEAM ボーイになることをご支援ください

年の瀬です。GlobalGiving での Year-End キャンペーンも大晦日まで続行中です。この機会に、ぜひ福島のこどもたちとアカデミーキャンプにご支援を賜れれば幸いです。
https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

私たちのキャンプは、2011年3月に発生した福島第一原発事故が契機となっており、その動機は今でもまったく変わっていません。私たちは、長期的な解決は、東北から若いリーダーたちを生み出していくことだと思っています。だからこそ、最近はこどもたちが STEAM 方面で活動することにフォーカスしているのです。彼女ら・彼らが STEAM ガール、STEAM ボーイになって、周囲の難題に自ら挑んでいけるようになることをご支援ください。

カメラ遊びも楽しい
[カメラ遊びも楽しい (2016夏より)]
ドローンを飛ばすときは集中が必要
[ドローンを飛ばすときは集中が必要 (2016夏より)]
コンピュータを使うのは自分との対話みたい
[コンピュータを使うのは自分との対話みたい (2018夏より)]
ガールズトーク ─ 議題は「持続可能な開発目標」
[ガールズトーク ─ 議題は「持続可能な開発目標 (SDGs)」 (2018夏より)]