【活動ふりかえり&予定】アカデミーキャンプ的「手洗い」

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

6年前のキャンプでは看護学生が手洗いを指導しました
[6年前のキャンプでは看護学生が手洗いを指導しました]

2020年2月現在、日本では新型コロナウイルスによる感染症 COVID‐19 のアウトブレイクが進行中です。東京やその他各地の多くの大きなイベントが延期されたり規模が縮小されたりしています。私たちの次のキャンプは、福島県の猪苗代湖の近くで開催するアカデミーキャンプ 2020春「運動会を創ろう 〜既成の概念をぶっ壊せ〜」ですが、現時点では、参加する人数が相対的に少ない(約37名のこどもたちと13名程度のスタッフ) ことから、計画通りにキャンプを実施したいと考えています。もちろん、この決定は、今後、状況がどう展開するかによって変わることがあり得ます。

キャンプ開催にあたっては、もちろん万全を期します。スタッフやその同居家族に発熱などの症状がある場合、そのスタッフはキャンプに参加できません。参加するこどもたちやそのご家族の皆様にも同じようにご協力をお願いしたいと考えています。

さて、米国 CDC (疾病管理予防センター) が日本への渡航を検討している人たちに通知を出していますが、これは日本国内の旅行者にとっても有益な情報を含んでいます。その通知では、高齢者や慢性疾患のある人は、不必要な旅行を延期することを検討すべきで、旅行者は病人との接触を避け、頻繁に手を洗うべきだと述べています。

そう、こまめに手を洗うことが大切です。適切な方法で!

6年前、猪苗代湖の近くで開催したアカデミーキャンプ 2014冬では、私たちは手洗いによる衛生など、健康や身体に関する課題に取り組みました。その中で私たちは「エビデンスベースト手洗い」とでも呼ぶべきプログラムを実施しました。

まず、こどもたちのグループがそれぞれ手洗いの最善の方法について仮説を立て、特別なローションで手を汚した後に手を洗い、その結果をブラックライトで確認しました。そして看護学生たち (当時; 今では看護師ですね) が、どのように手を洗うように訓練されているかを見せて、それに沿って、実際の食事前には手洗いの「ベストプラクティス」をやってみました。

次回のキャンプでは、このことをもう一回やった方がよいかも知れません。奇しくも 6年前と同じ会場です。再び訪れることを楽しみにしています。

1,000回以上もご寄付をいただきました!

2020年2月23日現在、GlobalGiving を通して世界中からこれまでに 1,000件以上のご寄付が寄せられました!福島のこどもたちとアカデミーキャンプのために皆様がしてくれたすべてのことに、今一度、感謝を込めて。

まず洗ってみた
[まず洗ってみた]
ブラックライトで洗い残しを確認
[ブラックライトで洗い残しを確認]
2回目の手洗い - 改善された方法で
[2回目の手洗い – 改善された方法で]
食事の時間 - 今回、同じ会場に戻ってきます
[食事の時間 – 今回、同じ会場に戻ってきます]

【募集終了】アカデミーキャンプ 2020春「運動会を創ろう 〜既成の概念をぶっ壊せ〜」

お待たせしました!
この春、3月20-22日の連休に開催するキャンプでは、アカキャンが久々に猪苗代・磐梯に戻ってきます。対象は小学4年生から高校生まで。ふるってご参加ください!

例えば脳波で競ったっていいよね
[例えば脳波で競ったっていいよね]

【開催趣旨】 ─ 既成の概念をぶっ壊せ!

ぶっ壊す?穏やかではないな、と感じる人もいるかもしれません。

今、世界は激動の時代を迎えています。と大勢の大人たちが言うわりには、彼ら・彼女らの多くは、どんな世界に変えていきたいかのビジョンを持ち合わせていないように見えます。もし持っていたら、その新しい世界を生きていく主役であるみなさん、小学生、中学生、高校生たちに、そうした世界で楽しく生きていく準備をしてもらうために、すでに学校がめちゃくちゃ変わっていなければならないからです。

むしろ、みなさんの方が新しい世界のイメージを持っているのかもしれません。だとしたら、大人たちに教えてあげてください。

大人たちが大事だと考えているビジネスの世界には「創造的破壊」という言葉があり、それを怖がっている大人たちが大勢います。自分たちが生活したり働いている社会や会社の仕組みやルールが壊されるのが怖いと感じる大人たちがいます。

しかし、インターネットの父のひとりとしても知られる慶應義塾大学環境情報学部の村井純教授はいつもこう言っています。「心配すんな」

もともと研究者たちのためのネットワークであったインターネットの商用化がはじまって25年あまり。社会はこれまでも大きく変わってきました。悪いことも起きましたが、よいこともたくさん起きています。#MeToo 運動や大学入試の大学による不正の追及などを通して、人口の半分を占める女性の復権がようやく本格化しようとしていることは、日本に暮らす人々を総体として見たとき、今まで眠っていたのがようやく起きて、意識がはっきりしてきた、とさえ言えるレベルでしょう。

漫画『ドラゴンボール』で、かつて孫悟空は、パワーを全開にし切れていない息子の孫悟飯に対して「おまえは地球へのダメージを心のどこかで考えているんだ。そんなこと気にするな。ダメージはドラゴンボールで元に戻る。思いっきりいけ」と激励しました。

私たちは、夢を叶える 7つのドラゴンボールは持っていませんが、その代わりに、柔軟な心、へこたれない心を持っています。思い描いている願いを実現するために、今いる居心地のよい場所である「コンフォートゾーン」を離れて冒険し、願いを叶えるのを妨げている壁を破壊し、その跡に新しいものを築き上げることができます。

心配すんな。思いっきりいけ。

今年はオリンピック・パラリンピック・イヤーです。世界を跨ぐ平和の大運動会が、東京などで開催される年です。しかしこれもいわば古い枠組みです。まず手始めに、この「運動会」を壊し、新しく創造してみましょう。

【実施概要】

  • 会期 :
    • 2020年3月20日(金・祝)〜22日(日) [2泊3日] ※ 定員に達し募集を終了しました
  • 対象 (定員) :
    • 福島県在住の小学4年生〜中・高校生 (35名ほど)

    ※ 小3以下の参加ご希望についてはご相談ください (兄弟・姉妹との参加に限り配慮します)。
    ※ 高校生はサブリーダー (大学生リーダーらをサポートし、リーダー体験ができる参加者) としての活躍を期待します。

  • 会場 : 国立磐梯青少年交流の家 (福島県耶麻郡猪苗代町)
  • 参加費:ひとり 3,000円
    (集合場所からの交通費・宿泊費・滞在中の食費・保険等を含みます。)

【参加にあたって】

  • 当日の朝、福島駅・郡山駅のいずれかに集合していただき、貸し切りバスで移動します。集合時間は、福島駅 8:00頃、郡山駅 9:00頃を予定しています。
  • 集合場所までの往復交通費は各自のご負担でお願いいたします。
  • 会期中は、さまざまなことに興味をもつ大学生たちと共同生活しながら、これまでの常識を覆すような新たな運動会を創り上げるワークショップに参加します。

【参加申込み】

定員に達したため募集を終了しました。キャンセル待ちご希望の方は info@academy-camp.org 宛てにメールにてご連絡ください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。
※ Gmail の場合、上記アドレスからのメールが届きにくくなっています (Gmail の受信ポリシーが厳しくなったためです)。返事がない場合、迷惑メールに振り向けられている場合もございますので、念のためご確認してからお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授 /
    慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員 /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教 /
    アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

助成

パルシステム神奈川ゆめコープ市民活動応援プログラム

【お礼】新年のご挨拶

アカデミーキャンプより、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

昨年も当キャンプへのご参加とご支援、誠にありがとうございました。本年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

そして、昨年10月12・13日、東日本を中心に襲った台風19号による被害に遭われ、今も日常を取り戻すべく奮闘しているみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。

2020年がやって来て、いよいよ21世紀も本番を迎えました。このお礼のご挨拶では、21世紀生まれのみなさんに、台湾でデジタル担当大臣を務めるオードリー・タンさんについてご紹介します。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。そこから引用します。
https://news.yahoo.co.jp/feature/1517

彼女は中学に通うのを途中でやめ、全台湾の小中高生が参加する科学コンクール「科展」に向けた自宅学習に切り替えていた。そして科展の応用科学部門で1位を取ったオードリーさんは、好きな高校に無受験で進学できる特権を得た。通っていた中学の校長は彼女に、こう言って高校進学を勧めたという。
「あなたが憧れる米有名大学の教授と一緒に仕事をするには、良い大学に入らなければ。そのためには良い高校に行く必要がある。あと10年は学校で勉強すべきでしょう」
しかしそのときすでに、オードリーさんは米大学教授たちとインターネットを通じて直接やりとりをしていた。彼女はそのメールのやりとりを見せて「もうすでに教授たちとは一緒に仕事をしています。高校へ行く意味はなんでしょうか」と問いかけた。すると校長は1、2分黙った。そして「もう学校に来なくていいよ」と言ったという。

これまでアカキャンに参加し、そしてこれから参加するみなさん。みなさんもオードリーさんと同じように、アカキャンを通して、大学等で研究している研究者たちや学生たち、アーティストたち、アスリートたち、職業人たち、起業によって新しい職業を創り出す人たち、職業という概念を壊す人たちなど、プロフェッショナルに活躍している大勢の人々とつながり、直接やりとりして、一緒に仕事ができます。学校に通いながらでも社会に参加し、問題があると思ったら、そこを直していくことができます。学校を卒業して、いわゆる「社会に出る」まで待つ必要などありません。みなさんもすでに社会の一員なのです。

今年のアカキャンは、オリンピック/パラリンピックの影響もあり、例年とは異なるスケジュールになると思いますが、これまで以上の体験の機会を用意して、みなさんをお待ちします。最初のキャンプは3月20-22日、磐梯での開催です。みなさんと会えることを楽しみにしています。

MSSU18 (でにンダー18歳) たちへ、敬意を込めて。

2020年はレイ・ワニ年(ねん)
[2020年はレイ・ワニ年(ねん)]

【ご報告】アカデミーキャンプこどもセーフガード憲章、そして2020へ

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

2019夏キャンプから
[2019夏キャンプから]

私たちはいつもこのように行動してきたと信じますが、明文化しました。本日、「アカデミーキャンプこどもセーフガード憲章」を公開します。

『私たちアカデミーキャンプの仲間たちは、メンバー (参加するこどもたち) に対して次のことを守ります。

  1. メンバーの命と健康を最優先に考え、メンバーを保護します。
  2. メンバーが達成したいゴールの理解に努め、そのゴールをメンバー自身が達成できるようにサポートします。
  3. 民族・性別・年齢・宗教・性的指向・その他心身のコンディション等、いかなる条件にもよらず、すべてのメンバーに等しく機会を提供します。
  4. そのために必要な個別のケアをします。

 私たちアカデミーキャンプの仲間たちは、上のことが守られるよう、内外の脅威に対して備え、常に私たち自身をトレーニングし、私たちが提供する体験の向上に努めます。また、キャンプの外で出会うすべてのこどもたちに対しても同様に接します。』

この憲章はすでに2019年の夏からスタッフの間で共有されており、8月に開催した夏キャンプのスタッフマニュアルにも掲載していましたが、この度、公開することにしました。

9月にはスタッフトレーニングのためのキャンプを東京 (代々木) で開催し、ふりかえりとチームビルディングのワークショップ等を楽しく行いました。参加したスタッフの中には、福島出身で過去に私たちのキャンプにメンバーとして参加していた学生たちもいました。

次のアカデミーキャンプは 2020年3月 (3/20-22) です!猪苗代湖のほとりの会場に戻ってきます。たくさんの遊びや学びの体験になることを期待して準備を進めています。

GlobalGiving 2019 #GivingTuesday キャンペーン

いつも私たちのキャンプを応援してくださり、ありがとうございます。GlobalGiving でのキャンペーンのお知らせです。日本時間 2019年12月3日(火) 14:00:00 から 12月4日(水) 13:59:59 までの間に GlobalGiving を通してオンラインでご寄付をいただくと、このために用意された $500,000米ドル (約5,400万円) のマッチング資金がご寄付の割合に応じて分配されます。この素晴らしい機会に、ぜひ福島のこどもたちとアカデミーキャンプにさらなるご支援を賜れれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

スタッフキャンプから - 自分自身をふりかえる
[スタッフキャンプから – 自分自身をふりかえる]
2019冬キャンプから
[2019冬キャンプから]
2019夏キャンプから
[2019夏キャンプから]

令和元年台風19号による被害に遭われたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます

2019年10月12・13日、東日本を中心に襲った台風19号による被害に遭われたみなさまに心よりお見舞いを申し上げます。

私たちアカデミーキャンプの参加者、支援者、講師・スタッフ、その他関係する多くの方々の住む場所・住んでいた場所、働く場所・働いていた場所、訪れた場所、気にかけている場所、所縁のある多くの場所が被害に遭いました。大いなる、荒々しい自然の強さと、私たちの社会の中に作り込まれてしまっていた弱さによって、大切なものが奪われていきました。

被害に遭われたみなさまが一日も早く、普段の暮らしに戻れることを心から願います。特に、こどもたちが健やかに暮らせることを願ってやみません。私たち一人ひとりが、そのためにできることを見つけ、実行していきたいと思います。

そして、長期的な視点に立って、私たちの強みに合った、私たちだからできることを模索しつつ、次のキャンプを準備して参ります。

一般社団法人アカデミーキャンプ一同

【活動報告】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第2期

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

ふたりでの即興劇
[ふたりでの即興劇]

2019年8月12日から8月16日まで、今夏 2回目のキャンプとなるアカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」 第2期を、横浜市の野島青少年研修センター、八景島シーパラダイス、そして関東学院大学金沢八景キャンパスを舞台として開催しました。高校生サブリーダー 3名 (スタッフの仕事を体験します) を含む 33人の福島のこどもたちがキャンプに参加しました。

今回のキャンプのテーマは、SDGs (持続可能な開発目標)、特に「目標14: 海の豊かさを守ろう」について考えることでした。ワークショップでは、こどもたちがデザインの視点で考えられるように、デザイン思考の手法を採り入れました。また、実際に八景島シーパラダイスの水族館を訪れ、こどもたちが具体的に考えられるように促しました。

シーパラダイスでは、3名のこどもたちが熱中症になり、救護センターで休みました。幸い 3名ともすぐに回復し、夜には無事に宿に戻ることができました。水分補給などの健康管理には十分注意しているつもりでしたが、教訓を得ました。今後はより一層注意を払って夏キャンプを実施いたします。

夏キャンプでは必ずお越しいただいている、即興芝居×即興コメディのロクディムさんを今回もお招きし、即興劇ワークショップと即興劇ライブを実施しました。お腹の底から笑いに笑うと同時に、未知に立ち向かう勇気について、大いに学びました。あと、2050年の生活を具体的に想像する社会学的イマジネーションゲームもプレイしましたし、餃子も作りました。

まとめのワークショップでは、海の豊かさを守ることに世界が成功した 2050年を仮定し、大人になったこどもたちが、自分の子孫にどんな言葉を贈るかを考えてもらいました (あいうえお作文の形式で)。その一例を紹介しましょう。

S せかいはこんなに広い!
D だって、
G ごみが流れてくるような
s そんなせかいを見てほしくなかったからね。

こどもたちが、本当にそんな風に彼ら・彼女らのこどもたちに言えるようになることを願っています。

デザイン思考を楽しむ
[デザイン思考を楽しむ]
社会学的イマジネーションゲームで、未来に投票!
[社会学的イマジネーションゲームで、未来に投票!]
シーパラダイスにて
[シーパラダイスにて]
海の豊かさとともに持続的に生きるには?
[海の豊かさとともに持続的に生きるには?]
関東学院大学金沢八景キャンパス室の木校地にて
[関東学院大学金沢八景キャンパス室の木校地にて]

【活動報告】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第1期

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

展示をリードする高校生
[展示をリードする高校生]

2019年8月2日から8月6日まで、今年最初の夏キャンプとなるアカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」第1期を、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス (SFC)、および Maker Faire Tokyo 2019 が開催された東京ビッグサイトにて開催しました。福島と宮城から 20人の子どもたちが参加し、うちひとりは高校生サブリーダー、すなわちアカデミーキャンプのスタッフの仕事を体験する役割で参加しました。

前回のご報告でも書いたとおり、この回のキャンプの目的のひとつは、「芸術、工芸、工学、科学プロジェクトと DIY マインドを祝う」イベントである Maker Faire に、VISITORS (訪問者) ではなく MAKERS (出展者) として戻ってくることでした。藤沢市から東京まで二日連続で移動して出展を行ったこのイベントでは、球体ロボットを使った eスポーツのルールを即興で作り、来場者 (主としてこどもたち) に実際に遊んでもらう「転がる eスポーツを作ろう!」というワークショップを実施しました。

このアイデアに辿り着いた当初は、こどもたちが出展者として責任ある役割を果たせるかどうか、私たちスタッフでさえも不安でした。ですが、結果は実に素晴らしいものでした。わが MAKERS のこどもたちは、ほとんど自律的に、途切れることなくやって来る VISITORS のこどもたちの面倒を見てくれて、こどもたちは時間を忘れるほど出展者として楽しんでいました。

キャンプでは、日本科学未来館も訪れました。また、2050年の暮らしを想像するために開発された SIG (社会学的想像ゲーム) で遊び、そして花火も楽しみました。最後に、それぞれが 2050年に向けてのマイルストーンを示すためのロードマップを描くことで、自分自身の未来を再発明することを試みました。そしてお互いがロードマップの証人になることで、そこに書かれたことは単なる文言ではなく、果たすべき約束になったのです。

こどもたちが、VISITORS から、自分たちの未来を創る MAKERS への移行を成功させているように見えることは大変喜ばしいことです。

MAKER 小学生が VISITOR 小学生を教える
[MAKER 小学生が VISITOR 小学生を教える]
MAKERS として戻ってきた!
[MAKERS として戻ってきた!]
花火
[花火]
証人となる人にロードマップを説明する
[証人となる人にロードマップを説明する]
SFC 福沢諭吉像の前で集合写真
[SFC 福沢諭吉像の前で集合写真]

【活動予定】Maker たれ ─ アカデミーキャンプ 2019夏へ

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

SDG 14 : 海の豊かさを守ることも考えます
[海の豊かさを守ることも考えます (SDG 14)]

この夏、アカデミーキャンプは、総勢 50名を超える福島のこどもたちとともに、ふたつのキャンプを開催します。

最初のキャンプは藤沢市に位置する慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)にて開催し、キャンプ中の 2日間、東京・お台場に移動して Maker Faire Tokyo 2019 に出展者として参加します。球形ロボットを使った e-スポーツのルールを即興で来場者たちと考え、一緒に遊びます。ちょうど私たちの今年 2月のキャンプ、アカデミーキャンプ 2019冬「乙女のためのオートメーション」でやったようにです。今年は Maker Faire に VISITOR ではなく MAKER として戻れてとても嬉しいです!

ふたつ目のキャンプは、横浜市野島青少年研修センターにて開催し、八景島も訪問します。八景島は、ご存知のとおり水族館やその他のお楽しみが一杯の島で、私たちは「持続可能な開発目標 (SDG) 14 : 海の豊かさを守ろう」の調査のためにそこを訪れます。キャンプ中は SDGs について、特に海の生き物との関連を含み、広範囲に考えます。また、即興劇の俳優のみなさまともワークショップをする予定です。

どちらのキャンプでも、開発中の、2050年の社会をどのように創るかを考えるためのゲームをみんなでプレイします。私たちの基本的な理解は、この急速に変化する世界の中で、今を生きるこどもたちは明日の作り手である、ということです。この夏のキャンプのタイトルを改めて紹介しましょう。アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」です。私たちはこどもたちにそうしてもらうのがよいと本当に思っているのです。ここは彼ら・彼女らの世界です。

ご寄付を募集しています!

みなさまからのご支援、いつもありがとうございます!今年は、現段階で、夏のふたつのキャンプを最小限の規模でなんとか開催できる程度の予算がありますが、こどもたちが明日の Maker になるためにより多彩な体験ができ、また、次の冬・春を含め、アカデミーキャンプを継続して開催していくために、みなさまからの更なるご支援を必要としています。

世界の NPO のための国際クラウドファンディング GlobalGiving では、7月18日にボーナスデイを開催します。その日 (日本時間 7月18日(木) 22:00 から翌 19日(金) 12:59 まで、または GlobalGiving が用意した資金が尽きるまで) のご寄付については、米ドル換算で 100ドル以上のご寄付に対して、次のように上乗せされて私たちに届きます。

米ドル $100 – $499 → 15% 上乗せ
米ドル $500 – $749 → 30% 上乗せ
米ドル $750 – $1,000 → 50% 上乗せ

どうかこの素晴らしい機会に、福島のこどもたちとアカデミーキャンプにご支援を賜れれば幸いです。何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

GlobalGiving でのアカデミーキャンプ宛てご寄付募集ページ :
https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

球体ロボットで遊びます ─ みんなと!
[球体ロボットで遊びます ─ みなさんと!]
VISITOR ではなく MAKER として帰ってきます
[VISITOR ではなく MAKER として帰ってきます]
Maker Faire Tokyo 2019 に出展します
[Maker Faire Tokyo 2019 に出展します]
ジャンプ!
[ジャンプ!]

【参加募集】アカデミーキャンプ 2019夏「世界を再発明せよ 〜 REINVENT THE WORLD」

世界の何を再発明しようか
[世界の何を再発明しようか]

お待たせしました!
この夏のキャンプは、あらゆるテクノロジーを遊び、いじくり、改造する祭典 “Maker Faire” にこどもたちが出展したり (第1期) (2019冬のキャンプで実施した「eスポーツのルールを創ろう!」の内容を来場者と一緒に再演します)、さまざまな水族館を巡ったり (第2期)、知的冒険感が満載です。
対象は小学4年生から高校生まで。ふるってご参加ください!

【開催趣旨】 ─ 世界を「再発明」せよ

『やはり、ヒトは大人よりも子どものほうがすぐれている。しかし残念だが、その優位性をいかす知識や能力がヒトの子どもには少なすぎる』 ─ 新幹線変形ロボ シンカリオン 第61話より

だったらいろんな体験をして、知識や能力をつけちゃおう!

未来の世界の主役はこどもたちです。大人なんかには任せておけません。世界を「もういちど発明」するくらいのつもりで、新しい社会を創っていきましょう。そのために、第1期のキャンプでは Maker Faire Tokyo 2019 に出展者として参加し、来場者やほかの Maker たちと交流しながら、新しい世界の創り方を考えます。第2期のキャンプでは、「SDGs (持続可能な開発目標) 14: 海の豊かさを守ろう」を軸に、八景島シーパラダイスにもお邪魔して、いのちとくらしを守る世界の創り方を考えます。

このキャンプのタイトル、REINVENT THE WORLD には、こどもたちが創る「新時代」への思いが込められています。

【実施概要】

  • 会期 :
    • 第1期 : 2019年8月2日(金)〜6日(火) [4泊5日]
    • 第2期 : 2019年8月12日(月)〜16日(金) [4泊5日] ※ 定員に達し募集を終了しました
  • 対象 (定員) :
    • 福島県在住の小学4年生〜中・高校生 (各期 25名)

    ※ 小3以下の参加ご希望についてはご相談ください (兄弟・姉妹との参加に限り配慮します)。
    ※ 高校生はサブリーダー (大学生リーダーらをサポートする役目も担う参加者) としての活躍を期待します。

  • 第1期 会場 : 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス (SFC) (神奈川県藤沢市)
  • 第1期 宿泊 : SFC 未来創造塾 滞在棟2
  • 第1期 小旅行先 : Maker Faire Tokyo 2019, 日本科学未来館 (お台場)
  • 第2期 会場 : 野島青少年研修センター (神奈川県横浜市)
  • 第2期 宿泊 : 野島青少年研修センター
  • 第2期 小旅行先(予定) : 八景島シーパラダイス (八景島)
  • 参加費:ひとり 8,000円
    (集合場所からの交通費・宿泊費・滞在中の食費・保険等を含みます。初日お昼のみお弁当をご持参ください。)

【参加にあたって】

  • 当日の朝、福島駅・郡山駅・新白河駅のいずれかに集合していただき、新幹線を含む公共交通機関で移動します。集合時間は、福島駅 10:00頃、郡山駅 10:15頃、新白河駅 10:30頃、現地着 14:30頃を予定しています。
  • 集合場所までの往復交通費は各自のご負担でお願いいたします。
  • 会期中は、さまざまなことに興味をもつ大学生たちと共同生活しながら、Maker たちと交流したり (第1期)、海洋について学んだり (第2期)、未来社会を紡ぐゲーム形式のワークショップに参加したりします。また、身体をつかったさまざまな遊びや、東京湾 (第1期) や八景島 (第2期) 周辺を散策する機会も設ける予定です。

【参加申込み】

第2期は定員に達したため募集を終了しました。キャンセル待ちご希望の方は info@academy-camp.org 宛てにメールにてご連絡ください。

下記のフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/MXUwTmbpoXXybM8K7

上記のフォームが使えない場合は、ご希望の期、お子さまのお名前、生年月日、性別、学校名・学年、保護者のお名前、メールアドレス、電話番号、ご住所、「世界の何を再発明してみたいか」をご記入の上、info@academy-camp.org 宛てにメールにてお申し込みください。

※ 携帯アドレスでお申し込みの方は、info@academy-camp.org からのメールを受信できるように設定ください。
※ ezweb の場合は上記アドレスからのメールが届かないこともありますので、2日経っても返事がない場合は電話番号を添えてメールにてお問い合わせください。

実施責任者

  • 斉藤 賢爾
    (慶應義塾大学 SFC 研究所 上席所員・環境情報学部 講師(非常勤) /
    アカデミーキャンプ代表理事)
  • 南 政樹
    (慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科 特任助教 /
    アカデミーキャンプ理事)

共催

慶應義塾大学 SFC 研究所 パブリックテクノロジーデザインコンソーシアム

【活動予定】未来創りの土俵が待っている ─ アカデミーキャンプ 2019夏

このレポートは、GlobalGiving にてご寄付をいただいた方々にお送りしている英文のレポートを日本語に訳したものです。

[今相手がいるところでなく、動いていく先に目がけて投げるんだ]
[今相手がいるところでなく、動いていく先に目がけて投げるんだ]

アカキャンは 9回目の夏を迎えます。そして今年の夏も 8月にふたつのキャンプを開催します!今度は藤沢、横浜、東京をまたにかけるキャンプです。それぞれ、東日本大震災・津波・原発事故の影響を2011年3月から受けている、福島やその他の地域から 25名程度の小学生・中学生・高校生を募集する予定です (募集開始までちょっと待ってくださいね)。まだタイトルが付いていない、これらふたつのキャンプでは、ふたたび、今のこどもたちが将来向き合うだろう未来にフォーカスを当てます。私たちは、こどもたちが成長したときに世界がどんな風になっているのかは、彼ら・彼女ら自身が決めるのだと基本的に信じています。

第1期のキャンプでは、昨年訪問した “Maker Faire Tokyo” を再び訪れますが、今度は単にビジターではないことを狙っています!(それが可能になるか分かるためには、もうちょっと待たなければなりません。)
[2019-06-10 追記 : アカデミーキャンプは Maker Faire Tokyo 2019 に出展いたします!]

第2期のキャンプでは、5年以上前に過去のアカキャンを実施した、横浜の野島に帰ってきます。

[2019-06-11 追記
 第1期 : 8/2-6 (予定)
 第2期 : 8/12-16 (予定)
]

どちらのキャンプでも、こどもたちが自分たち自身の未来創りを体験できるような機会を用意すべく、鋭意、準備を進めています。参加募集をお楽しみに!

ご寄付を募集しています!

みなさまからのご支援、いつもありがとうございます!今年は、現段階で、上記のふたつのキャンプを最小限の規模でなんとか開催できる程度の予算がありますが、こどもたちがより多彩な体験ができ、また、次の冬・春を含め、アカデミーキャンプを継続して開催していくために、みなさまからの更なるご支援を必要としています。どうかこの機会に、福島のこどもたちとアカデミーキャンプをご支援賜れれば幸いです。何卒どうぞよろしくお願い申し上げます。

GlobalGiving でのアカデミーキャンプ宛てご寄付募集ページ :
https://www.globalgiving.org/projects/academy-camp/

[テクノロジーを表現のために使う]
[テクノロジーを表現のために使う]
[いつもいっしょに楽しんできた]
[いつもいっしょに楽しんできた]
[またこのサイトに帰ってきます]
[またこのサイトに帰ってきます]
[今度は、ビジターでは無しに]
[今度は、ビジターでは無しに]